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第336回 二年半ぶりのシンガポール滞在記のウラガワ(3)
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第336回 二年半ぶりのシンガポール滞在記のウラガワ(3)

2022-10-31 17:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~

    ◆もくじ◆

    ・二年半ぶりのシンガポール滞在記のウラガワ(3)

    ・最近の志麻子さん 
     『岡山女』新装版、単行本『煉獄蝶々』発売中
     『5分で読める! ぞぞぞっとする怖いはなし』に寄稿
     『週刊大衆』で「熟成肉女 召し上がれ」連載中
     「カクヨム」で田原総一朗・二次創作小説を発表
     『でえれえ、やっちもねえ』角川ホラー文庫より発売中

     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    二年半ぶりのシンガポール。
    入国に苦労したが、それ以上の最大の難関は、帰国するにあたっての現地でのPCR検査だと思い知らされることになった。

    ※担当者の不調により更新が長く滞り大変申し訳ございませんでした。
    順次記事公開いたします。

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~20年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ
    2月「いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ
    3月「もはや共存するしかないあれこれのウラガワ
    4月「変わらぬもの、変わりゆくもののウラガワ
    5月「子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ
    6月「ドライになり切れないウェットな物事のウラガワ
    7月「ホラーの夏なので怖い怪談実話なウラガワ
    8月「夏といえばの怖い話・奇妙な話のウラガワ
    9月「歳を取れば大人になれるわけではないウラガワ
    10月「この歳になって初めて知ることもあるウラガワ
    11月「「どこで逸れたんだろう」と考えてしまうウラガワ
    12月「人生そのものがお楽しみ会のウラガワ
    2022年1月「まだ楽観視できない未来を思うウラガワ
    2月「記憶が混乱するアレコレのウラガワ
    3月「どうしても心残りなウラガワ
    4月「心残りな事件の男たちのウラガワ
    5月「好きと心地よいは違う、温度差を感じるウラガワ
    6月「ドライなのかウェットなのかわからないウラガワ
    7月「「もう」と「まだ」の間のあれこれのウラガワ
    8月「志麻子周辺のホラー特集なウラガワ
    9月「身近な少し怖い話をまだまだなウラガワ

    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===
     
     子どもの頃から十月というのは、大きな休みのある夏、イベントだらけの冬に挟まれて、あまり変化がない月で、それがいいなと感じていた。

     さて、シンガポールが大好きなのにコロナで行けなくなって悶々していたところ、ようやく二年半ぶりに行けることとなった。十月のように変わらぬシンガポールを期待していたのに、なんだかあれこれが変わっていたのだった。そんな旅行記を書いてきた、今月。

                        ※

     まずは事前の入国カードのトラブルで、面倒くさくなったのねシンガポール、と不安を味わわされたのであったが。いざ入国してみると、最大の難関は日本に帰国する際の、現地でのPCR検査だと思い知るのだった(註・今現在は不要になっている)。

     事前に、旅行会社に頼んで予約は入れてもらっていた。それがチャイナタウンにほど近い、名前からしてすぐ中華系とわかるCクリニックだった。

     シンガポールは、国土が東京二十三区と同じくらいの都市国家だ。だから、国民の八割以上がHDBと呼ばれる公団住宅に住んでいる。
     ここもまた、一つの小さな街だ。住人のための公園があり、広場があり、あらゆる商店が揃い、病院まであるので、そこから出ずに生活できるほどだ。

     なんだかんだで観光も楽しんではいたが、「出国72時間以内のPCR検査」の日は刻々と近づいてくる。暑いわ歩き回るわで、常に体は火照っているし筋肉痛もある。もしや発熱かと、薄っすら不安になるときもあった。しかし、検査から逃げることはできない。

     そのクリニックは、そんなHDBの一角にあった。だいたいにおいてズボラで行き当たりばったりの私が、このPCR検査に関してはぴりぴりと緊張し神経質になった。一年に一回くらいは慎重で用心深くなる私を見てください、と誰かにいいたくなる。

     ともあれ、もしタクシーに乗って渋滞に遭い、予約時間に遅れたらと考えた。確実な地下鉄MRTに乗らなきゃと、前日に下調べとしてルートをたどり、見に行ったほどだ。

     
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