牌理力と予測力の話 前回の続きです

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今日は「構想力」の話です。

「牌理力」が4面子1雀頭を効率よく完成させるためのスキル
だとしたら「構想力」は将来どんな手でアガリたいかを妄想するスキルです。

「牌理力」よりも「構想力」が大事な局面とは

基本的に残り巡目が多ければ多いほど
最終的にアガリのパターンが増えると考えられます。

基本的に整った牌姿よりも、バラバラな牌姿のほうが
アガリに向かうにせよ守備を考えるにせよ選択肢が広がるものです。

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では早速Mリーグの実戦譜でやってみましょう。
まだ1巡目、整っていない牌姿ですので「構想力」が問われます。

・マンズ2メンツ構想

既に1メンツ1ターツあるので、これは容易に想像できるでしょう。

・マンズ3メンツ構想

三萬:麻雀王国を引けばグッと現実的になりますねー

・ピンズ2メンツ構想

四筒:麻雀王国を引いての四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国形になるのが最強です。これも是非残したい

・ソーズ1メンツ構想+456三色

打点アップのための手役構想というよりも
副露進行も見据えて手役の可能性は残したいですよね。

この手牌なら四索:麻雀王国の浮き牌は絶対に残したい

・役牌構想

副露進行も見据えて手役の可能性――
といえば役牌の重なりも逃したくありません。これも残したいですねー

さて、この中で1つだけ構想外通告を宣告
しなければなりません。辛いですねー 名残惜しいですねー

でも、選ぶとしたら――

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マンズ3メンツを構想外宣告とします! となりますね。 

よってここは打五萬:麻雀王国? いやいや!ここは打一萬:麻雀王国でしょう。
四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国を活かしたほうが、2メンツ構想うまくいきそうですものね~。

と、ここまで書いといてあれなんですがー・・・・

序盤や整っていない牌姿では、4面子1雀頭を効率よく
完成させるスキルよりも、将来の構想を練ることが大事であって

五筒:麻雀王国はピンズ2メンツを構想外として、マンズ3メンツ構想
及びマンズ2メンツ構想を手厚くすることを優先した選択なのですが

別におかしくはないですよね? これをおかしいと思う人は――

Q・麻雀が強くなるために1番大切なことは何ですか?

という質問に

「それは牌理だよ。牌理こそ基本中の基本さ」

と答えてしまうような、考え方の大部分が
「牌理力」に偏っている人なのではないかと思います。

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「構想力」に長けたプレイヤーといえば近藤プロです。
オーラスの親番4巡目です。 みなさんは何を切りますか?

まあ考えるまでもないですよね(笑) ここは当然――

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白:麻雀王国ですよねー  ・・・・って え??
微塵も「牌理力」を感じさせない選択ではありますが(冗談です)

こういった構想を描く背景には大きな理由があって
このような選択をすると当然アガリ逃しが増えるわけですが――

現状3着目 4着と34200点差 
2着と15800点差 1着と30400点差です。

南4局ということは他の誰かのアガリで終了。着順ダウンの
可能性は少ないわけですから、そうなったらそれはそれで良しとして

一番いいやつを頼む

と狙って空振りしたとしても
許される点数状況ではないかと判断したわけです。

白:麻雀王国を打ったって最高形はみれるやんけー(牌図A)
と思った人もいると思いますが、是非最後まで読んで下さいね!

二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国五索:麻雀王国七索:麻雀王国七索:麻雀王国白:麻雀王国 ツモ四萬:麻雀王国

おそらくこうしたからには、次ツモ四萬:麻雀王国でも
テンパイに取らず、嬉々として白:麻雀王国を打っちゃうんでしょうねー。

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痛ぇ~!! と思ってるのかな?
頼むから人間だったら、この裏目は痛いと思って欲しいなぁ・・・

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この人なら白:麻雀王国を切っちゃうんじゃないかと思ってたけど
普通にソーズを切ってました。ちょっと人間らしくてホッとしました(笑)

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ハイハイ、二萬:麻雀王国はスルーね。これくらいじゃもう驚かないぞー

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そして ファイヤー ということでした。
(牌図A)で敢えてマンズのカンチャンを払ったのは

安くなってしまうルートを断ってしまうことによって
最高形に仕上がる可能性を上げるといった構想だったのでしょう。


「牌理力」・「予測力」・「構想力」

どれが1番大切か? と聞かれても、牌姿にもよりますし
点数状況や残り巡目、場況によっても優先順位は変化すると思います。

時として牌理優先、また時として構想優先、はたまた予測優先
といったように、どのスキルも同じくらい重要なスキルなのですから

状況に応じてうまく使い分けることが大事なのではないでしょうか?





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