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【No.22】アタマを下げられない環境省には、絶対に最終処分場は作れない
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【No.22】アタマを下げられない環境省には、絶対に最終処分場は作れない

2015-01-11 06:00
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    木野龍逸の「ニッポン・リークス」
                        2015/1/11(No.022)
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    [目次]
    1.東電福島第一原発事故トピック
    塩谷町、見形町長が語る処分場問題(2)──
    環境省に処分場は作れない
    2.気になる原発事故ニュース
    3.編集後記
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    1.東電福島第一原発事故トピック
    塩谷町、見形町長が語る処分場問題(2)──環境省に処分場は作れない

     前号に続いて栃木県塩谷町の見形和久町長のインタビューをお送りする。
     前回は、塩谷町の反対運動が、町民が一体化した上に町が乗っかっているという特異な状況を呈していることについて、なぜそんなことが起きているのかを中心に聞いた。
     見形町長によれば、町では過去、廃棄物処分場、採石場、国による自然林の伐採などさまざまな問題が起こるたびに反対運動で撤回させてきた歴史があり、しかも廃棄物処分場の建設計画を撤回させたときには町の予算から業者に契約破棄にかかる支払いまでしたのだという。
     こうした経緯があり、今は町の財産となっている尚仁沢湧水やイヌブナの自然林(国天然記念物)が生まれたともいえる。
     だとすると、この町が指定廃棄物処分場の建設に反対しているのは、石原伸晃前環境大臣が「金目」と発言したような条件闘争ではないのではないか。
     そう思った僕は、「国はいろいろ条件出しているけども、妥協点はありえないのではないかと感じる」と聞いてみた。
     答えは、予想通りだった。
    「(国は)5か所で50億なんて話をしてますが、そもそも私は受け入れるつもりがないですから、そんなこといわなくたっていいと。そういう議論はすべきではないと思っています。5県で50億で引き受けますというときには、私が辞めるときかなと思ってもらって結構かなと思いますね」
     今回のインタビューは、ここからの続きになる。

    <環境省のハチャメチャな対応に怒り>
    ─── 一方で、町から環境省に質問状を投げている。ダメなものはダメなら、質問状すらも出す必要がないのかなとも思えます。
    「でも例えば、5県に処分場をばらす意味はどういうことかと、それは明確にしたいんです。今回は初めて、場所の問題も入れた(※福島県での処分)。地域エゴという話もしましたが、そうじゃなくて、これは日本の問題だというふうに思うんですね。そういう分野で議論した方がいいんじゃないかと思っているんです。

    ───論点を明確にするということですか?
    「そうですね。例えば地元というのはどういう考え方なのかと。前回、環境省で話をさせていただきました。
     環境省は、塩谷町が「うん」ていえばできっちまうんだという言い方で責めてくるんですね。だけど私は違うと思ってるんですね。
     じゃあ、地元ってどう考えてるのって聞くと、環境省は、数キロ以内だっていう。ぜんぜん違うじゃないのっていうと、黙っちゃいましたですが。
     数キロというのなら、今の候補地は塩谷町よりはるかに近い所があります(筆者注:日光市まで数キロ。塩谷町役場まではそれより遠い)。そういうところろの人たちに説明したんですかって。
     詳細候補地にするんだから説明会開かせてくれって言うけど、私達より先に説明しなけりゃいけない人たちがいるでしょと。
     それと、横に、川が流れてるじゃないですか、あの下流の人たちだって関係者なんです。そういう人にもまったく説明してない。誰にも説明してない。
     それなのに、なにかあると新聞の半分くらい使って広告入れるんですよ。それが民意を反映するっていうことですか?
     そもそも、ひっちゃかめっちゃかだと、わたしは思ってるんですでよね。正直ね。 
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