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3D技術が動物を救う。大怪我を負ったワシのクチバシを3Dプリントで再生
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3D技術が動物を救う。大怪我を負ったワシのクチバシを3Dプリントで再生

2012-09-17 00:00

    3DCGデータや3DCADデータを立体プリントする3Dプリンタは、主にデザイン検討や機能検証、またフィギュア等の造形で知られていますが、この技術の恩恵にあやかるのは人間だけではありません。傷ついた動物を救うことも出来るのです。 今回は、顔を撃たれたハクトウワシのクチバシを3Dプリントで再生したという、心温まるストーリーをお届けしたいと思います。 詳細は以下より。
     
    【大きな画像や動画はこちら】
     
    新しいクチバシを手に入れたのは、2005年に密猟者に顔面を撃たれ、保護された後に「ビューティー」と名付けられたハクトウワシ。彼女はクチバシを破壊されたことで、自分でエサを捕ることも、毛繕いすることも出来なくなってしまいました。 幸運なことに、アニマルレスキューのスタッフが傷ついた彼女を発見し、「Birds of Prey Northwest」のボランティアの元に届けてくれたそうです。そこで、ビューティーちゃんは数年に渡り手厚い看護を受け、健康を取り戻すことが出来たのですが、残念なことに、彼女のクチバシは完全に破壊されており、自力でエサを食べることは不可能だろうと判断されました。それは自然界では生きて行けないことを意味します。安楽死という言葉がボランティアの頭をかすめました。 しかし、テクノロジーのお陰で、ビューティーちゃんのクチバシは見事に復活することとなったのです。 ---------------------------------------
    猛禽類スペシャリストのジェーン・フリンク・カントウェル氏は、この哀れなハクトウワシを安楽死させることでの解決に激しく抵抗しました。彼女は、「Kinetic Engineering Group」のメカニカルエンジニアであるネイト・カルヴィン氏や、その他の科学者、エンジニア、歯医者と協力し合って、ビューティーの失われた上クチバシにピッタリのナイロンポリマーのクチバシをデザインしたのです。 カルヴィン氏は、3Dモデリングプログラムを使って新しいクチバシを開発し、3Dプリントで立体工作しました。ビューティーに人工クチバシを装着させるのは苦労しましたが、今や、彼女は自力で食べて、飲んで、羽づくろいすることが可能になったのです。 Gristより引用
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    . ビューティーちゃんのビフォア/アフターの姿はGristの動画で見ることが出来ます。クチバシを作る工程も紹介されているので、興味のあるかたはどうぞ。
    [via io9] (中川真知子)
    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2012/09/3d_print_saves_eagle.html
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