仕事中、デスクチェアーの下に気配を感じる。またか、と、椅子を回転させないよう注意しながら振り返ると、9ヶ月の娘が座面のバーに掴まって立っている。目が合うとニッと笑う。でも驚くのはそこからだ。娘はただ掴まり立ちをしているのではない。バーを両手で掴んだまま腰を落としてはまた立ち上がるという動きを繰り返しているのだ。そう、スクワットである。