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思春期みたいだ。なんだか子供と大人の間で揺れていたときみたいだ。「何者でもない自分」と「父親」という天命との間で揺れている。
もちろん望んでのことだ。それでも揺れているのは僕がまだ父親になり切れていないからだろうか。もしくは娘がまだ父親というものを必要としていないからだろうか。たぶん今の僕は母乳が出ない方の母親なんじゃないだろうか。僕が育児の中でやっていることも授乳以外は殆ど母親と変わりないし、思いとしても今は母性の方が強く出ているような気がする。
そもそも父親とは何なのだろう。父性とは何なのだろう。母性とは異なる能力や機能であると辞書には書かれているけれど、今ひとつピンと来ない。マンモスを狩っていた石器時代ならまだしも、今の人間の暮らしの中で母親とは違う父親の役割が必要とされる場面はどのくらいあるだろうか。
必要とされるどころか、一般に父親というのは母親に比べて、目の上のたんこ
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