草の根広告社
「愛し愛されて生きるのさ」
愛するもののそばで寄り添うように生きることができたら人はそれだけで幸せなのだろうか。愛した分だけ相手にも愛されたい。そう思うのもまた人間ではないだろうか。けれども見返りを求めるのは本当の愛と言えるのだろうか。僕は――僕は見返りが欲しいと思ったどころか、見返りがあるなんて考えたこともなかった。少なくとも目の前の海と空、そして太陽に対しては。
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