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いつも海がある。日々写真に焼き付けたくなる瞬間がある。ここで暮らし始めてからの10年で撮り続けた海辺の風景写真を見返してみる。同じように見えても、少しずつ違う。空の色。雲の形。光の入り方。波の表情。砂の隆起。海鳥の羽ばたき。何よりそれを撮ったときのぼく自身の揺れ動く心のようなものが一緒に映り込んでいるような気がしてならない。
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