三連休の最終日、仕事に出掛けようとしたぼくに娘が言った。
「つむちゃん、今日何するの?」
 このところ休んでいない。年長になってからは保育園も休まなくなったし、週二日の休日のうち一日はバレエ教室に通い、残りの一日は友達と遊んだり、祖父母の家に行ったり、なにがしかの予定が入っていた。たまには家でゆっくり身体を休めておくのも必要なんじゃないか、と思っていたところだった。 
「なにもしない一日っていうのはどう?」
 ぼくはそれだけ答えて、仕事場へ出掛けた。