おはようございます。なんかちょっと肩の荷がおりた気がするマクガイヤーです。
一昨日の放送「ニッポン対ワクチン」は如何だったでしょうか?
アシスタントの真代さんも活躍してくれて、良い放送になりました。
オプジーボについては一昨年の忘年会放送にて少しお話ししました。
時間の都合ですっとばしてしまったがんワクチンやがんについてもどこかでやりたいですね。
マクガイヤーチャンネルの今後の予定は以下のようになっております。
○12月16日(金) 20時~
「最近のマクガイヤー 2016年12月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
・最近のアウティング
・最近の潜入取材
・『ローグ・ワン』(ネタバレなし)
・『俺たち文科系プロレスDDT』
・『仮面ライダー 平成ジェネレーション』
・『ジェダイ中学校』
・『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』
・『Fallout4』とMOD
・『ジャスティス Vol.1』
……その他諸々について語る予定です。
○12月30日(金) 18時~(普段より放送時間が早くなっています、ご注意下さい)
「Dr.マクガイヤーのオタ忘年会2016」
年に一度のお楽しみ!
2016年度のオタクトピックについて独断と偏見で語りまくります。
詳細は未定ですが、『ローグワン / スターウォーズ・ストーリー』について語ることだけは決まっております。
○1月14日(土) 20時~
「マイナー手塚漫画大バトル」
「国民的漫画家」「漫画の神様」と評される手塚治虫ですが、作品数が膨大なためか、死後27年経ったためなのか、『アトム』や『ブラック・ジャック』といった有名作以外はあまり振り返る機会に恵まれません。
そこで新年スペシャル番組として、『Bバージン』や『絶望に効くクスリ』、『ゼブラーマン』などの著作でお馴染みの山田玲司先生をゲストにお迎えして、知られざる手塚漫画の魅力について2時間たっぷり語り合うことになりました。
それぞれのお薦め手塚漫画をプレゼンし合うという、ビブリオバトル形式でお送りする予定です。
○1月28日(土) 20時~
「最近のマクガイヤー 2017年1月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
詳細未定。
お楽しみに!
番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。
マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html
思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップ
これからの寒い季節に着たい、乳首ポケストップトレーナー
『ローグ・ワン』公開に合わせて着たい、マクガイヤー・ウォーズ トレーナー
……等々、絶賛発売中!
さて、今回のブロマガですが、『スーパー戦隊』シリーズのお薦め回について語らせて下さい。
前々回の放送でナオトさんがお話ししてくれましたが、現在Amazonプライムでは様々な特撮作品のテレビシリーズ・映画作品が観られるという、特オタ歓喜な状況になっております。
ざっとまとめますと、
・『ウルトラ』シリーズほとんどすべて
・『仮面ライダー』シリーズほとんどすべて
・『宇宙刑事』シリーズほとんどすべて
・『スーパー戦隊』シリーズほとんどすべて
が観られるのです。
これにメタルヒーローとゴジラが加われば完璧です。Amazonは東映と円谷プロとはオリジナル番組を制作するほど接近していますので、メタルヒーローは実際近いうちに入るかもしれません。
この中でも注目したいのは『スーパー戦隊』シリーズ、それもTVシリーズです。『スーパー戦隊』のTVシリーズの初期作は、たとえソフト化されていたとしても、なかなかTSUTAYAに置かれていないのですね。
Amazonプライムは検索システムが洗練されておらず面倒くさいのですが、実際なにが配信されているか調べてみますと、
シリーズ第1作:『秘密戦隊ゴレンジャー』
シリーズ第2作:『ジャッカー電撃隊』
シリーズ第3作:『バトルフィーバーJ』
シリーズ第4作:『電子戦隊デンジマン』
シリーズ第5作:『太陽戦隊サンバルカン』
シリーズ第6作:『大戦隊ゴーグルファイブ』
シリーズ第7作:『科学戦隊ダイナマン』
シリーズ第8作:『超電子バイオマン』
シリーズ第9作:『電撃戦隊チェンジマン』
シリーズ第10作:『超新星フラッシュマン』
シリーズ第11作:『光戦隊マスクマン』
シリーズ第12作:『超獣戦隊ライブマン』
シリーズ第13作:『高速戦隊ターボレンジャー』
シリーズ第14作:『地球戦隊ファイブマン』
シリーズ第15作:『鳥人戦隊ジェットマン』
シリーズ第16作:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』
シリーズ第17作:『五星戦隊ダイレンジャー』
シリーズ第18作:『忍者戦隊カクレンジャー』
シリーズ第19作:『超力戦隊オーレンジャー』
シリーズ第20作:『激走戦隊カーレンジャー』
シリーズ第21作:『電磁戦隊メガレンジャー』
シリーズ第22作:『星獣戦隊ギンガマン』
シリーズ第23作:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』
シリーズ第24作:『未来戦隊タイムレンジャー』
シリーズ第25作:『百獣戦隊ガオレンジャー』
シリーズ第26作:『忍風戦隊ハリケンジャー』
シリーズ第27作:『爆竜戦隊アバレンジャー』
シリーズ第28作:『特捜戦隊デカレンジャー』
シリーズ第29作:『魔法戦隊マジレンジャー』
シリーズ第30作:『轟轟戦隊ボウケンジャー』
シリーズ第31作:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』
シリーズ第33作:『侍戦隊シンケンジャー』
シリーズ第35作:『海賊戦隊ゴーカイジャー』
シリーズ第36作:『特命戦隊ゴーバスターズ』
……と、何故か『炎神戦隊ゴーオンジャー』と『天装戦隊ゴセイジャー』が飛ばされていますが、『ゴレンジャー』から『ゴーバスターズ』まで観れるのです。こりゃ、時間がいくらあっても足りないぜ!
とりあえず『ジェットマン』『カーレンジャー』『タイムレンジャー』『デカレンジャー』『シンケンジャー』は傑作なので全部観とけ……というのも乱暴な話ですので、自分の独断と偏見で、この中からお薦め回を選んでみたいと思います。
まずは配信されている1/3、1作目から12作目までの中から、お薦めの10回を選んでみたいと思います。
しっかり最初から最後まで観ての10回ではなく、あくまでも自分の頭の中に強烈に残っていた10話です。なので、世間一般で言われている名作回とは違うかもしれませんが、町山さんの『トラウマ映画館』みたいなものとお考え下さい。
●『電子戦隊デンジマン』第43話『謎なぞ七色レディ』
自分が戦隊シリーズを観始めたのは、『デンジマン』が最初です。
当時5歳、幼稚園児でしたが、今でもしっかり覚えているのは、あんぱんに偏執的なこだわりをみせるデンジブルーこと大葉健二がとにかくおもしろ格好よかったのと、デンジピンクこと小泉あきらのエロさです。
この43話は、デンジピンクが様々なコスプレをしながら活躍しまくる……いわゆる「七変化回」です。
途中、十字架に磔にされるのですが、今思えば確実に勃起していました。あれが性の目覚めだったのかもしれません。
●『電子戦隊デンジマン』第49話『ベーダー城大異変』
そんなデンジマンですが、幼稚園児ながらに、この戦隊シリーズというやつは大いなるマンネリズム作品であることを理解していました。
5色5人のヒーローが主役で、毎回1体ずつ怪人が出てきて、5人で協力して必殺技で倒すも巨大化して……というのを延々と繰り返す話なんだな、というふうに理解していたわけです。
ところが今回、デンジレッド以外の4人が次々と弱点をつかれ、敵に拉致されてしまいます(デンジブルーを捕まえるために使うのが睡眠ガス入りアンパン、というのが今みると最高です)。
一人残されたデンジレッドが、罠と知りながら敵の待ち構える無人の後楽園遊園地に男一匹乗り込んでいく……という展開に大興奮したのを強烈に覚えています。
しかもこの話、今見直すと(子供向け番組としては)極限まで説明台詞を排しているばかりか、「無人の遊園地」というロケーションの怪しさや、敵の大幹部であるヘドラー将軍との対決を盛り上げに盛り上げていて、幼稚園児の自分が大興奮したのも納得です。
●『電撃戦隊チェンジマン』第35話『地球よ!助けて!』
その後、マクガイヤーパパの仕事の都合でアメリカに三年間行っていたのですが、帰国してびっくりしたことの一つは戦隊シリーズが進化していたことでした。敵も味方も光り輝くビームを打ち合い、合成で怪人がファンネル攻撃みたいなのをかまし、しかもその怪人のデザインは『スター・ウォーズ』よりも格好良いのです。
自分が出渕裕を知ったのは、アニメではなく特撮が最初でした。
特に唸ったのは敵の設定です。チェンジマンの敵、大星団ゴズマは地球へ来る前に数々の星を侵略し、その生き残りのうち優秀な者を自軍の戦力として取り込んでいるという悪のローマ帝国みたいな存在です。
なので、毎回出てくる怪人も幹部も、知性の無いモンスターではなく、それぞれの母星があり知能も人間性もある宇宙人で、止むに止まれぬそれぞれの事情で侵略に加担せざるをえない……というオトナ感溢れる設定に引き込まれました。
でも、小学校では「えー、スーパー戦隊なんて観てるの?」「キモーイ!」みたいなリアクションしかされないわけです。ここら辺で今の自分という存在が形成されたのかもしれません。
ただでさえアフリカの蛮族にとってのローマ軍のように強い大星団ゴズマですが、途中で新幹部アハメスが呼び寄せられます。
配下として親衛隊のようなアハメス三獣士を引き連れ、必殺技であるパワーバズーカも効かず、巨大ロボまで無効化されてしまいます。
更に、この回では変身能力まで消去されてしまうのです。
あまりの大ピンチに、チェンジマン5人の中で一番若いチェンジペガサス(いわゆるブルー)の心が折れ、マジ泣き&大慟哭!
この時期定番のロケ地である下久保ダムでロケしているのですが、チェンジペガサスが走るさまを望遠で捉え、ダムの全景を写すことで孤独感や寂寥感を表現するという映画的な演出が印象的でした。
●『電撃戦隊チェンジマン』第50話『ゴズマが震えた日』
そんな強敵大星団ゴズマですが、幹部の家族が地球側に助けを求めたことをきっかけに、内部分裂しはじめます。北朝鮮から亡命者が続出するみたいな感じですね。首領であるバズーは綱紀粛正のために幹部の生体改造――宇宙獣化をはじめます。
第50回は、関西弁を喋るコメディリリーフ的な幹部が家族の求めに応じて地球側に寝返ると共に、アハメスの乗り物であった宇宙怪鳥ジャンゲランまで宇宙獣化されてしまうという回です。
『チェンジマン』は通常の戦隊シリーズより一ヶ月、4回多く放送されたのですが、そのおかげで盛り上げに盛り上げた展開のはじまりでした。
●『電撃戦隊チェンジマン』第52話『ブーバ地球に死す』
段々と崩壊していく大星団ゴズマですが、その中で気になる男がいました。
当初は故郷の星を守ろうとバズーに徹底抗戦していたくせに、ゴズマで成り上がった方がいいじゃんと権力欲に取り付かれたギルークやアハメスとは違い、徹底して武人であり続ける副官ブーバです。
元宇宙海賊で、演じる岡本美登の熱演(スーツアクターだけでなく声も担当した初の役柄でした)、デザインの格好良さ(後にスティーブ・ウォンがプレデターをデザインする際の参考にしたことは有名です)もあって、当時からハートをガッチリ掴まれていました。
で、この52話は、ブーバが密かに思いを寄せていた同僚の副官シーマが、組織の論理から使い捨てにされようとするのを救うと共に、武人としてチェンジドラゴン(レッド)と一騎討ちするという実に燃える回でした。
夕陽をバックにチェンジドラゴンとブーバが切り結ぶシーンが本当に格好良くて、後年どうにか再見しようとVHSソフトを探し回ったことを覚えています。
今見返すと、最後のナレーション「チェンジマンの好敵手、宇宙海賊ブーバ地球に死す、年齢不明、生年月日不明、生まれた星も不明……」が最高です。これ完全に70年代の不良性感度の高かった頃の東映イズムだよなあ。
●『超新星フラッシュマン』46話『たった20日の命!!』
もうこの頃の自分は東映特撮の虜になっていたので、、アメリカに行ってる間に見逃した『ダイナマン』や『バイオマン』の再放送をチェックすると共に、毎週放送される新エピソードを全裸じゃなかった正座待機してビデオに録画しつつ真剣に見入っていました。
『フラッシュマン』は『チェンジマン』以上に格好良い敵側のデザインが本当に魅力的な作品です。
や、もっといえば
中田譲治演じるサー・カウラーの異様なまでの格好よさと
真ヒロインであるところのレー・ネフェルの異様なエロさに尽きます。
更に、こういった魅力的な敵キャラが、終盤は『チェンジマン』以上にどんどん改造されていくのです。この悲哀!
なにしろ敵組織の名称が「改造実験帝国メス」というのだから、改造されるのも当然です。
はっきりいって、主役のフラッシュマンのことなどこれっぽっちも覚えていないです。
で、46話はレー・ネフェルが自分を作った大幹部リー・ケフレンが粛清されようとするのを「お父様!」と庇うところから始まります。
遺伝子操作で自分を作った博士を「お父様!」と呼ぶ……まるで手塚治虫漫画のような味わいです。
その後、レー・ネフェルはフラッシュマンと戦うのですが、改造されている――着ぐるみスーツがあるにも関わらず、力尽きる時は素面です。ダイナピンクを演じていた時はなんとも思っていなかった萩原佐代子ですが、レー・ネフェルでファンになりました。
しかも、ここで死なず、最終回でも素面で強烈な演技をしていたのですから、当時のスタッフにも愛されていたキャラクターだったのでしょう。
●『超新星フラッシュマン』48話『カウラーの最期!!』
48話は題名どおりサー・カウラーが死ぬ回です。
改造実験帝国メスを裏切り、第三勢力として立ち回るものの、部下を次々と改造されるカウラー。
カウラーはフラッシュマンを子供の時に拉致したエイリアン・ハンターのボスですが、最早彼の頭にあるのはフラッシュマンを倒すことではなく、メスへの復讐心です。
部下を労わるカウラー、イエローフラッシュと取引するカウラー、レッドフラッシュと一騎打ちするカウラー……もうとにかく格好いい! 原田芳雄がイメージソースというのも納得な格好良さです。
「夕陽を浴びて流れる血は、綺麗だぜ!」
という台詞がたまりません。
そして、最後にカウラーはリー・ケフレンの秘密を明かします。
『フラッシュマン』のストーリーは中国残留孤児問題を取り入れようといういかにも東映な動機から始まっているのですが、今Amazonプライムで見返すと、故郷を奪われた主人公とか、差別者自身が被差別者だったとか、『バイオマン』から続く東映特撮版長浜ロマンというか東映特撮スペースオペラサーガの到達点のような趣があり、グインサーガを書いた栗本薫が↓のような題名をエッセイ集につけるほどハマっていたのも頷けます。
●『光戦隊マスクマン』20話『罠! 沈む巨大ロボ』
『光戦隊マスクマン』は87年、バブル景気のはじめに制作された作品です。
バブルといえば、花金に六本木でジュリアナで平野ノラが踊り狂うような物質文明万歳な時代なわけです。そんな時代のカウンターとして、『マスクマン』は5人全員が武術や気功の達人と設定されています。
長官は空中浮遊します。
念のために書きますと、オウム真理教が設立されたのはこの2年後1989年です。『マスクマン』が『ゴーカイジャー』であまりフィーチャーされなかったのも分かりますよね。
これで敵が『メタルダー』の桐原コンツェルンみたいな悪の財閥系企業とか多国籍企業とか軍産複合体とかだったら上手くコンセプトを活かせたのですが、『マスクマン』の敵は地下帝国で、『ロミオとジュリエット』のような敵味方の恋愛が一年のテーマとして描かれました。『フラッシュマン』までの流れを断ち切れなかったわけですね。
一方で、全員が武術の達人ということで、JACが心血を注いだアクションは素晴らしいの一言です。ブラックマスクの専用武器が棍というのが戦隊シリーズとしては珍しいところです。
この20話では、「努力すればなんでもできる」ということを子供たちに教えるため、ピンクマスクがあえて変身せず、生身で怪人を倒そうとする伝説回です。
演じる前田賀奈子の熱演もあり、鬼気迫る迫力です。迫力がありすぎで、テレビの前でどんびきしていたことを覚えています。ナオトさんもニコ生で言及していましたが、当時観ていた人は全員覚えているんでしょうねえ。
これをAmazonプライムで観られるとは、良い時代になったものです。
●『超獣戦隊ライブマン』18話『罠! 丈の愛した頭脳』
現在、『超獣戦隊ライブマン』は『スーパー戦隊』シリーズの12作目として位置づけられていますが、当時は『ゴレンジャー』と『ジャッカー電撃隊』をカウントしないのが一般的だった為、記念すべき10作目として製作されました。
記念すべき10作目なので、東映としても気合が入っていたのでしょう。歌手として実績のあった嶋大輔の起用、3人から5人へのメンバー増加、1号ロボと2号ロボの合体、サポートロイド・コロンの可愛さ、ガードノイド・ガッシュの格好良さ、サー・カウラーとは全く違うキャラなのに中田譲治の相変わらずの格好良さなど、さまざまな新機軸が盛り込まれています。ヤンキーだった従兄弟が嶋大介をみて「がっかりだぜー」なんてことを呟いていたのを覚えていますが、自分としては大好きな『スーパー戦隊』シリーズの格が上がったようで嬉しかったところです。
ですが本当の新機軸は、テーマに「学歴社会」を持ち込んだところでしょう。
ライブマンの初期メンバー3人と敵の幹部3人は、元々受験戦争を勝ち抜いて入学した「科学アカデミア」の学友でした。ですが、片方は大教授ビアスの誘いにのって武装頭脳軍ボルトとして人類支配を企み、片方はライブマンとなって地球を守るという、二つの道に分かれてしまったのです。
敵幹部3人のうち、最もガリ勉タイプだったのがドクター・オブラーこと尾村豪なのですが、この尾村豪の心の孤独が暴かれるのがこの18話……から続く三話連続エピソードです。
ドクター・オブラーの分身ともいうべき最強の頭脳獣(怪人)ベンキョウヅノーですが、ライブマンを窮地に追い込むかと思いきや、遊び呆けます。
「おまえは幼いころから勉強ばかりしてきた。でも本当のお前は心から遊びたかったんだ!」
と、尾村豪の孤独を看破するライブマン。
外で同年代の子供たちが遊んでいるにも関わらず、母から勉強を強制させられ、家に軟禁される子供時代の尾村豪がフラッシュバックするのがなんとも泣かせます。
当時、自分は中学生で、高校受験の勉強をしなくてはならなかったので、とても他人事とは思えませんでした。
ここから第19話『ガリ勉坊やオブラー』、第20話『落第オブラーの逆襲!』と続く3話は、当時の自分にとってはトラウマ回でした……
●『超獣戦隊ライブマン』46話『アシュラ逆転一発勝負』
エリートばかりの頭脳武装軍ボルトですが、これでは駄目だと考えた大教授ビアスは、足し算もできない馬鹿だけど頭脳獣を従えるほどの野性の迫力がある暗黒街のボス毒島嵐の知力をアップさせ、新幹部ドクター・アシュラとして迎えます。演じるのは、なんと顔出しの岡本美登です。頭が良い上に野生の根性があるドクター・アシュラは、学校のエリートには無い力がありました。18話でドクターマゼンダの心を慮る格好良さや、34話の違う時代に飛ばされても平然としている胆力はアシュラならではです。
ですが、アシュラはエリートを刺激する当て馬のような存在でしかありませんでした。更に、ハッカーヅノーの力でビアスの秘密を知ってしまったため、知力をとりあげられ、元の人間に戻された上で放逐されます。
「こんな下品な言葉は使いたくないが、馬鹿は死ななきゃ直らないようだな」
そんな台詞と共に元同僚に攻撃される姿は哀愁たっぷりです。
ほうほうの体で逃げ出した元アシュラこと毒島が教会で出会ったのは、なんと20話で先に人間に戻っていた尾村豪だった……というのが46話です。
今見返すと、ライブマンや敵幹部よりも、ドクター・アシュラの気のいいチンピラ感がたまりません。
他にも、『スーパー戦隊』史上最も可愛いロボットであるコロン(新貝田鉄野郎のエロマンガにも出てました)の魅力たっぷりな13話や23話。ガッシュの格好良さが光る15話や最終話、若き西村和彦が一流の演技力を魅せる恋愛回18話や34話など、『ライブマン』は自分にとって思い出深い作品です。
参院選に出馬しようとするも断念するなど、ちょっと考えの浅いところのある嶋大介が、なにかとんでもない事件を犯して配信停止なんて事態にならないことを願っています。
(続く)
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平野建太
発 行:株式会社タチワニ
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