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【第307号】『チェンソーマン』と新しい貧困とジャンプシステム(その1)
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【第307号】『チェンソーマン』と新しい貧困とジャンプシステム(その1)

2021-01-20 07:00
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    マクガイヤーチャンネル 第307号 2021/1/20
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    おはようございます。マクガイヤーです。

    先日のニコ生「『チェンソーマン』と新しいジャンプ・ビルドゥングス・ロマン」は如何だったでしょうか?

    3時間ちょっとの放送になりましたが、ジャンプ漫画について話したいことを話せて満足しております。しっかりジャンプを読んでいた那瀬さんのアニメと漫画の話も面白かったですね。


    マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



    〇2月8日(月)19時~「私小説としての『エヴァンゲリオン』と『ヱヴァンゲリヲン』」

    2021年1月23日より『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されます。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の四作目にして、1995年にTVアニメとして発表された『エヴァンゲリオン』から続くシリーズ全体の最終作となるそうです。

    TVアニメ放送当時にちょうど二十歳だった自分にとって『エヴァンゲリオン』は思い入れ深い作品です。庵野秀明(総)監督にとっての私小説ともいえる作品で、庵野が生きている限り新作がされ続けるものと思っていましたが、8年ちょっとぶりに公開される新作映画がしっかり最終作となることに、感慨深いものがあります。


    そこで、TVアニメから『シン・エヴァンゲリオン劇場版』まで、『エヴァンゲリオン』シリーズ全体を解説するようなニコ生を行います。


    ゲストとして編集者のしまさん(https://twitter.com/shimashima90pun)をお迎えしてお送り致します。



    〇2月21日(日)19時~「最近のマクガイヤー 2021年2月号」

    詳細未定

    いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。



    〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています

    当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。

    https://macgyer.base.shop/items/19751109


    また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。

    https://macgyer.base.shop/items/25929849


    合わせてお楽しみ下さい。




    さて、今回のブロマガですが、『チェンソーマン』についてニコ生のまとめのようなものを書かせて下さい。



    ●『チェンソーマン』の魅力とは

    ジャンプが何度目かの黄金期を迎えています。

    当チャンネルでも扱った『僕のヒーローアカデミア』、ジャンプ生え抜きの原作者と非ジャンプの作画家の両ベテランがタッグを組んだ『Dr.STONE』、猟奇と王道ジャンプと少女漫画的絵柄が人気の『鬼滅の刃』『NARUTO』に代表される王道ジャンプの読みやすさと『HUNTER×HUNTER』に代表されるアンチジャンプ的要素が相まった『呪術廻戦』……いずれの作品も、要素だけみれば少年ジャンプやその他の少年漫画によくあるものを掛け合わせたに過ぎませんが、「いま」という時代に合わせた形になっています。

    その最たるものが藤本タツキの『チェンソーマン』なのではないでしょうか。


    『チェンソーマン』は、「チェンソーの悪魔」と合体した主人公デンジが、デビルハンターとして公安に属し、仲間たちと共に悪魔と戦う……という話です、少なくとも序盤は。

    悪魔・合体・デビルハンター・バトル……といった要素だけみれば、少年漫画としてさして珍しいものではありません。


    一方で、

    ・(物語の当初では)臓器を売り、ジャムをつけたパンすら食べられないほど極貧生活にあえぐ主人公

    ・「頭のネジがぶっとんでいる」と評されるほど怖いものしらずであり、仲間であるはずの公安の誰が死のうとも平然としている主人公(とその相棒)

    ・意味ありげに登場したキャラクターのあっさりとした死

    ・世界観に関わるサプライズやどんでん返しの連続

    ・数々の映画・漫画の引用

    ・台詞に頼らない映画的コマ割り

    ……といった、ジャンプ作品のテンプレートやあるある、テーマとされていた「友情・努力・勝利」を読み替えたような設定や展開が終盤まで続きます。特に、チェンソーやゲロに代表されるB級映画的要素と、いかにも芸大出身者的と呼べる思い切ったコマ割りや描写が、自然な形で同居しているのが堪りません。

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    こういった非ジャンプ・アンチジャンプとも呼べる要素が、『チェンソーマン』の魅力です。



    ●『チェンソーマン』と新しい貧困

    特に、「極貧生活にあえぐ主人公」という設定は、最近のジャンプでは珍しいです。

    また、主人公は極貧ゆえに学校に通わず、居酒屋のメニューも読めないほど知識や教養がありません。

     
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