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マクガイヤーチャンネル 第396号 2023/11/8
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おはようございます。マクガイヤーです。

三連休中にあれもやろう、これもやろうと目論んでいたのですが、結局映画を観ただけで、無駄に過ごしてしまったような気もします。まぁ、そういうこともありますよね。



マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



〇11月13日(月)19時30分~「『ゴジラ-1.0(ゴジラ マイナスワン)』とALWAYS山崎貴STORY」(いつもより30分遅れての放送開始になります)

11月3日より『シン・ゴジラ』以来7年ぶりとなる国産実写ゴジラ映画『ゴジラ-1.0』が公開されます。『ゴジラ』シリーズ37作目であり、ゴジラ生誕70周年記念作品と位置付けられているそうです。既に予告が公開されており、『シン・ゴジラ』を越えるハードでシリアスな描写がありそうで、SNS等で盛り上がっています。山崎貴監督映画が公開前にこんなにも(良い意味で)盛り上がるなんて、初めてのことかもしれません。

山崎貴、そう山崎貴です。処女作である『ジュブナイル』が最高傑作であると長い間言われ続け、『ALWAYS 三丁目の夕日』が良い意味でも悪い意味でも日本映画界を変え、百田尚樹原作映画で荒稼ぎした後、『アルキメデスの大戦』で心を入れ替えたのかと思えば、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』で観客を怒らせた、あの山崎貴です。

毀誉褒貶が激しい山崎貴が『ゴジラ』シリーズ新作を監督する。しかも、予告を観る限り心を入れ替えた方の山崎貴です。「STAND BY ME」や「DESTINY」といったアルファベットの副題もついていません。皆が盛り上がるのも分かります。

そこで『ゴジラ-1.0』について解説しつつ、映画人としての山崎貴の本質に迫るような放送を行います。

ゲストとして編集者のしまさん(https://twitter.com/shimashima90pun)と友人のナオトさん(https://twitter.com/Triumph_march)ををお迎えしてお送り致します。



〇11月27日(月)19時~「最近のマクガイヤー 2023年11月号」

・時事ネタ

『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』

『首』

『スラムドッグス』

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

『マーベルズ』

『SISU/シス 不死身の男』

『ドミノ』

『極限境界線-救出までの18日間-』

その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。



〇12月18日(月)19時~「最近のマクガイヤー 2023年12月号」

詳細未定

いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。



〇12月25日(月)19時~「劇場版アニメ公開記念 スパイ映画としての『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』と覇権漫画としての『SPY×FAMILY』」

12月22日より映画『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が公開されます。原作の遠藤達哉が監修・キャラクター原案を務める完全新作ストーリーが展開されるそうです。『SPY×FAMILY』『怪獣8号』『ダンダダン』と並ぶ少年ジャンプ+完全オリジナルの看板漫画なだけに、本編から独立した完全新作ストーリーがどんな話になるのか楽しみなところです。

そこで、『SPY×FAMILY』とその劇場版の魅力について解説するような放送を行います。

ゲストとして舞台女優の桜木ゆいさん(https://twitter.com/sakuramauyoru)をお迎えしてお送り致します。



〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています

当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。

https://macgyer.base.shop/items/19751109


また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。

https://macgyer.base.shop/items/25929849


合わせてお楽しみ下さい。





さて、本日のブロマガですが、映画『月』について書かせて下さい。



●『月』とは

気になっていた映画『月』を観ました。石井裕也監督の映画は観たり観なかったりなのですが、津久井やまゆり園で起きた障害者殺傷事件をモチーフに辺見庸が書いた小説の映画化ということで気になっていたのです。ウチの近くのシネコンでは、公開二週目で一日一回公開になってしまって鑑賞しづらくなってしまったのですが、やっと観ることができました。


原作は目が見えず、歩けず、発語能力もない重度障害者のきーちゃんの一人称を含む、小説でしかできない表現の塊なのですが、いったいどのように映画化するのか興味津々です。


実際に観てみると「なるほどー!」という感じの映画化でした。宮沢りえ演じる有名小説家 堂島洋子を主人公とした映画オリジナルストーリーとして構成されているのですが、原作からは「おれもおまえも植松聖になるかもしれない」というテーマのみが残っているといってよく、杉田水脈や「生産性」云々に関連した、社会的な差別、偏見、支援体制の不十分さをもうちょっと大きな視点で描くシーンを入れても良かったのではとも思いましたが、幾つかの点で自分にとっては関心してしまう、興味深い映画化でした。


●20年後の五代雄介

映画ではオダギリジョーが主人公の夫 堂島昌平役として出演しているのですが、このオダジョーが『仮面ライダークウガ』の五代雄介にみえてしまうシーンがあって、はっとしてしまいました。