1: 沖縄における女性殺害事件を契機に、沖縄県議会は全会一致で(自民党は退席)、26日本会議で「在沖米海兵隊の撤退」を求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した。
2:日米首脳は会談で、「両首脳は、事件の全容解明と日米地位協定の運用の改善などに協力して取り組み、信頼回復に努めていくことで一致した(26日NHKニュース)。
3:沖縄県の翁長雄志知事は26日、政府が県内の犯罪抑止策検討チームを発足させたことについて「(県民に)マイナスという話にはならない」と一定の評価を示した。一方で「日米地位協定の抜本的な見直しが必要だということがベースになる」とくぎを刺した。(26日日経)
4:日米地位協定の「運用の改善」で事態は改善されるのか。
日本が独立する時、米国は在日米軍を日本に置くことを強く求め「望むだけの軍隊を、望む期間、望む場所に置く」ことを求め、それが旧安保条約で、実
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私たち日本人の従属性は、古代史から近現代史まで、継続して流れ続けている。
私たちの習性は、「見ざる、言わざる、聞かざる」であり、「地位、名誉、お金」に盲目的である。占領米軍は、戦犯に特別な配慮と交換に、日本占領支配の秘策を得ることに集中し、期待道理の成果を得て、現在の日本人餌付け手なずけ策が、社会全般にいきわたっている。リベラルの行動も、地位協定にはしり込みしているというか、知って知らないふりをしているとみるのが妥当な見方なのでしょう。私たちは、先が見えていますが、何もわからない若い人たちが、日本が溶け出している現実の姿に、愕然とすることがないことを祈りたい。わからないことが幸せなのかもしれないが、民族として考えると、情けない気がします。
「運用の改善」では事態が良くならないことは、この数十年間に実証済みであり、沖縄県民はその事実を痛感させられているのだ。
他の46都道府県で、地位協定に対する問題意識が高まらないのは、78%の米軍基地を沖縄に押しつけているため、気がつかないのだ。米軍基地があるということは、そこに多数の米兵がいるということでもある。米兵の中には、訓練を受け始めたばかりの新兵もいれば、イラクやシリアで激戦を戦ってきた兵士もいる。
昔の戦争なら、敵の兵隊は一目で識別できる軍服を着ていたが、昨今の「テロとの戦い」では、敵は軍服なと着ておらず、普通の民間人と識別が不可能である。民間人と思って近づいたら、突然銃撃される恐怖は計り知れないし、脳から消し去ることは一生できないだろう。そんな経験を続けてきた兵士が、任期を終えて沖縄で生活している時に、そんな悪夢が突然蘇って、脳が錯乱状態になって凶行に走ってしまう可能性はあるだろう。今回の事件も、そう考えると、「加害者の男」もある意味「被害者」なのかも知れない。
そして、この事件の「黒幕(真犯人)」は軍事行動を命令したオバマ大統領ではないか。
「横田ラプコン」という言葉をご存じですか。
東京都の西部にある横田基地を地雄心に、新潟県から静岡県に続く広大な空域を、米軍が支配しているのです。
沖縄や西日本から羽田に向かう飛行機が、千葉県の房総半島の先端を通り、大回りをして着陸するのは、横田ラプコンを避けるためです。
つまり日本国は、首都の上空さえ「制空権」を持っておらず、「米軍に許された範囲」しか飛べない国なののです。
同じ敗戦国のドイツやイタリアは、とっくに対等な地位協定に改定したのに、日本政府にはその話し合いをする勇気もなく、「屈辱外交」に安住しているのです。
>>3
お話の首都圏上空の「制空権」だけでなく、基地並びに通信、練習関連施設が数多くあります。東京には、横田基地、神奈川には、横須賀基地、座間基地、厚木基地、近辺の自衛隊との共用施設をあげていくと、沖縄同様に、密集しているのです。基地近辺の住人には、騒音対策としての二重窓だけでなく、エアコンなど生活用品におよび、定期的に業者が御用聞きにきて、無償で対策を講じているようである。至れり尽くせりの配慮がされており、住民にとっては、基地様様ということもできる。特にリベラルを標榜する腰抜け政治家、学者、評論家、マスコミだけでなく、住民の頭が、基地の異常性にマヒし、救いようがない状況にあるといえるのではないか。地方の原発に関する実態と異なるところがない。
私の机の上で櫻井春彦氏の「テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない」が鎮座しています。私にとって一つのバイブルです。
今回のG7首脳会議ではテロ対策が討議されるようですが、このグループの中心国がテロ国家そのものだから、どうにもこうにもなりません。欧米の進歩的な学者連は米国に「THE UNITED STATES OF HYPOCRITE(偽善者合衆国)」というレッテルを最近貼りました。勿論、そのレッテルには無数の実証的検証の積み重ねがあってのことです。
沖縄人はテロと偽善を巧みに使い分ける得たいの知れない帝国と直に付き合わされているわけで、たまったものではないでしょうが、この帝国も自らの矛盾に力学的に耐えられず、衰亡していくのは間違いない。それも早晩。従って、自警団を強化して、自衛に努め、米兵のバイオレンスに備え、米帝国の衰亡を待つしかないのかな。米帝国の指導者の全部が欧米の進歩的学者の診断ではサイコパスなんですから。
今の日本の指導者も私の診断ではサイコパスなんです。幸い中国と北朝鮮が西側の挑発に乗って来ない。これは良い傾向です。自衛を強化し反基地の意思表示を続け乍ら、待ちましょう。
>>3
横田ラプコンは初耳です。成田空港建設に政府が病的に拘ったのはそういった背景があったんでしょうね。私は根がおっちょこちょいですから、若い時ですが、海外から帰るたびに木更津上空を通過して東京湾海上をすれすれに延々と飛び羽田に着陸するのは人口密集する東京上空で墜落すると危険だからだと解釈していました。笑い。
> 8:こうしたいわば屈辱的な協定をそのままにして、戦後体制の見直しはない。
まさに
化けの皮 剥がして晒せ 地位協定
ですね。若い頃、かつて傀儡政府によって米国人には天国で、一般大衆は屈辱的生活を強いられていたキューバを「紐付き」から解放したカストロらの闘いを知り、「日本と違って随分酷い社会状況だったのだなァ」などと思ったものでしたが、何のことはない、沖縄こそ革命前のキューバさながらなのでしょう。
この際、フィデル・カストロ氏に助言でも仰いだ方がいいのではないでしょうか。
しかし、オリバー・ストーン氏と同様、「日本の人々は何故立ち上がらないのですか」と逆に不思議がられるだけでしょう。
「日本はなぜ、『戦争ができる国』になったのか」著者の矢部宏治氏-天木直人氏の対談動画でも、以下のやり取りには「一体何故なんだ」と全く素通りできません。
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矢部氏-
日本は在日米軍に裁判権を殆ど行使できない、日本国中、何処にでも基地を作れる等のバカな取り決めがなんで今まで続いているのか...指揮権の密約の方を見ていくとその謎が解けてきたと。
天木氏-
アメリカの外交官(国務省)から見ても「これは酷い。こんな協定を結んでいいのかという疑義が呈されている。ところが、アメリカの軍(国防総省)が拒否した。何故かというと、日本が文句言ってないじゃないかと。ここがね、最大のポイントなんですよ。日本は問題提起しなかったわけですよ。あるいは、したけれども、交渉過程で一喝されて引き下がったと...やはり国民がもっとそのような事実を知るべきだし、そんなことは今の政治家、外務官僚は殆ど知らないのではないか...要するに知らないというところに、何時まで経っても物事が動かない根本がある...
矢部氏-
論理的に考えて、整合性のある考えができなくなっている。日本の社会が。
天木氏-
できない。できなくなっている。
矢部氏-
とにかくもうアメリカについて行く。強い者の方に付くしかない、ということになっている。
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先日の生放送で孫崎さんが矢部氏に語られていた外務省時代のエピソード-孫崎さんの情報共有提案に「せいぜい外務大臣、事務次官と担当課長だけ知っていればいいことを、この若造は...」と、ある幹部は不快感を露にした-がありましたが、これは官界、民間問わず今も根強い日本の組織の習性と思います。それを熟知している米国がこの習性にとことん付け込んでいる面もあるのではないでしょうか。
日米地位協定については、前泊博盛さん著「日米地位協定入門」創元社を読み、重要性を再認識しました。日米地位協定を読めば、戦後の日本の問題すべての原因がこの不平等条約をそのままにしていることにあると誰でも認識するはずです。日米地位協定条文を一人でも多くの日本人に読んで欲しいと思います。