・新潟県知事選は16日、投開票され、共産、自由、社民3党が推薦する新人で内科医師の米山隆一氏(49)が、自民、公明両党から推薦を受けた前長岡市長の森民夫氏(67)ら無所属の新人3人を破って初当選した。
新潟知事選確定得票
当 528,455米山 隆一 無新〈共〉〈由〉〈社〉
465,044森 民夫 無新〈自〉〈公〉
かなりの大差である。
・当初、政府・自民党は、泉田知事の再選を阻止したことで、楽勝と踏んでいた。
・おまけに、連合新潟は自民、公明両党推の森候補を支援し、民主党は「自主投票」とした。
・しかし、市民団体が米山氏の擁立を実現させた。
政党が中心になって行った選挙でないものを、市民グループが勝ち取った意義は大きい。
・ 読売新聞が16日に行った出口調査では、投票の際に重視した政策課題で最も多かったのが「原発再稼働」(36%)で、原発再稼働を重視した人
コメント
コメントを書く人口減少社会において、生活者に立たないアベノミクスは破たんし、金融緩和しても、マイナス金利にしても、景気が上向いていかない。国民の中に格差が出て、消費が低下傾向にあるため、国民にわけのわからないお金をばら撒いている。経済政策が破たんしていては、安倍政権がどんな政策を出してきても、受け入れられるわけがない。安倍政治そのものが否定され始めているのであって、その受け皿さえ確かなものになれば、安倍政権は一気に瓦解するのではないか。今回の新潟の選挙は、単に原発再稼働が否定されたのでなく、生活を苦しくさせる安倍政治に国民が「NO」を言い始めたとみるべきでしょう。この流れが、東京と福岡の補選に影響を与えるかどうか、自民が優勢な中で、一つの地区でも野党連合がとれば、自民党というより、安倍政権の瓦解がまず始まるとみるべきでしょう。民進党の本気度が試されている。
野党連合は大きな成果を上げました。
「原発再稼働」という政治テーマと同等以上に響きを持って居る「戦争」と「TPP」に関しても野党連合がしっかり成果を上げれることを今回の新潟知事選挙は物語っています。
昔、プロ野球で巨人ファン対アンチジャイアンツという対立軸を作ることによって読売グループが大いに潤いましたが、それと似たような形、”野党連合対自民党ら”で「原発再稼働」、「戦争」、「TPP」という三大テーマについて国民に信を問う国政選挙の場を作ることが今後の課題でしょう。そのような場ではふらつく民進党は用なしです。
御用メデイアと賛助団体は自民党が作成する作戦要務令に基づき論点ぼかしと野党連合つぶしを鋭意努めてくるでしょうが、一つ一つ跳ね返していくしかありません。
「民進党は進むべき道が分かったと思う。」
・・・そう願いたいが・・ いつまでも「連合」に依存しているようでは、今後の日本と同党の生き方(行き方)がわかっていない。蓮舫代表は「提案型」を強調するが、まずは同党の立ち位置をはっきりさせてからの話だろう。ふたつの補選で、の閉鎖的な姿勢が変えられるか?
地方選挙ではあるが、全国的注目を浴びる選挙に、候補者を擁立できなかった民進党の不甲斐なさが目に余る。
日本政府が民意と隔絶しているように、連合という労働組合も幹部と一般組合員とは隔絶していることに、民進党は気づくべきだ。連合幹部は、「経営者見習い」のつもりになっていて、組合員の労働環境改善より、経営陣に取り入ることを考えているから、原発再稼働にも反対できずにいる。そんな労組に配慮している限り、民進党にも将来はないのだ。
それにしても、「森民夫で決まり」と見られていた選挙に、米山氏を擁立し、当選させた新潟県民と共産・社民・自由党の努力を高く評価したい。
米山氏、従前は人気なかった。国政選挙すべて落選。
ところが、原発の是非を問うという争点が明確になるや否や、新潟県民の支持はいっきに米山氏にあつまった。
この選挙でも投票マシーンが選挙結果を捏造するのではないかと危ぶまれたが、どうやらそれもできなかったようだ。
泉田知事、舞台裏で、民主主義を死守した可能性がある。
新潟には、かつて巻町が原発建設を住民投票でつぶした実績がある。その「民意の革命」の記憶はかすかだが消えない。
柏崎も原発マネーで「うるおっている」とは言っても、しょせんもらい物のお金だから、柏崎の街自体にはまったく活気がない。活気は自分の自主性と創意工夫で作るものだ。
新潟は中小企業のメッカであり、補助金にたよるような企業やまちづくりを下に見る考え方がある。有名企業、有名経営者ほど、補助金行政を下に見る気風。
かつ、世界的にも有名なアウトドアメーカー・スノーピークの社長は、自然と共存する生活、スローライフの提唱者。伝統的鎚起銅器の企業・玉川堂はマツダ(自動車)やクリュッグ(フランスのシャンパンメーカー)とコラボして、ほんもののものづくりを実践している。新潟はけっして田舎ではなく、日本の中でも実は一歩先を行っている。「日の丸企業」とか言って税金つかってもろくに実績出せない半導体企業とは「美しさ」がちがう。
海外の消費財見本市では、日本の中でも新潟の企業の出展数が群を抜いている。
税金使って、補助金出して、言うことを聞かせるという発想では、後進国の開発独裁政治。
いつのまにか、日本後進国的発想に堕落。新潟はちがう。
Vive le peuple de Niigata!!!
連合新潟も蓋開ければ、構成要素は新潟交通、NTT労連、東北電力の組合、JPなんで、電力組が居る以上組織挙げて反原発を言えずに自主投票でお茶を濁した可能性もありますね。
でもね、原発をやめたいのなら大事なのは国政選挙。
新潟県民はそのときどんな投票行動をとるのかな。
決まってる、自民党を圧勝させる。
そんなもんです。
日本のイナカモンって。