国会の周辺の一等地に憲政記念会館がある。

 この高台は、江戸時代の初めには加藤清正が屋敷を建て、その後彦根藩の上屋敷となり、幕末には井伊直弼大老が居住した。明治時代になってからは参謀本部・陸軍省がおかれた。それぞれの時代を象徴する場所である。

1970年わが国が議会開設80年を迎えたのを記念し、議会制民主主義についての一般の認識を深めることを目的として、ここに憲政記念館が設立された。この会議場は民主主義の確保を目指し、今日でも様々な会合が催しされてきた。

この憲政記念館がどうも取り壊されるらしい。

記念館解体の理由は、重要な外交文書などを保管する公文書館の蔵書収容量がまもなく満杯状態になるからだ。より広い敷地を求めて移転先として白羽の矢が立ったのが、記念館の敷地である。

公文書館と言うものが、都心の一等地にくる必要がどうしてあるのか。

日本では、重要文書を記録にとどめ