A:事実関係:トランプ米大統領は10日、東部ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊で開いた支持者集会で演説し、米朝首脳会談について「世界にとって最高の合意ができるかもしれない」と期待を示した。一方で「早々に立ち去るかもしれない」とも述べ、成果なく失敗する可能性もあるとの認識を示した。
トランプ氏はまた「北朝鮮は2017年11月以来ミサイル実験をしておらず、われわれの会合までの間は(実験を)しないと約束した。彼らがその約束を守ると信じる!」とツイッターに書き込んだ。
「会合」は、トランプ氏が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の提案に応じ、5月末までに実施する方針を決めた米朝首脳会談を指すとみられる。
別のツイートでは、安倍晋三首相と話をしたとし「(彼は)北朝鮮との対話にとても熱心だ」と記した。トランプ氏が米朝首脳会談実施を決めたことを首相が支持したとの趣旨とみられる。(共同)
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コメントを書く北朝鮮の置かれている状況は、「前門の虎(米国)後門の狼(中国、ロシア)」である。何故なら、中国の状況が大きく変わり、習近平主席が独裁者としての地位を固めたからである。この絶対的地位の示すことは、中国政府の方針が中国軍瀋陽地区末端まで徹底するということである。また、ロシアは経済制裁が、経済を直撃しており、軍事力強化に力を注げないほど国家的疲労が激しくなっているとみるべきであり、自国を守るだけで精一杯でしょう。
北朝鮮は、今までは、①経済制裁、②米韓合同演習による武力示唆にさらされてきたが、北朝鮮軍と中国瀋陽軍区との親密関係によって、中国政府との関係が必ずしも良好でなくても、米国だけに対面しておればよかったといえる。
今後は、習近平主席が絶対権力を握った現在、中国瀋陽軍区幹部のの言動は、習近平に忠誠を誓うということが徹底され、逆らうものは厳罰に処せられることは、自明のことになる。北朝鮮軍幹部は、前門の米国、後門の中国(ロシア)では、気持ちがなえていくのでしょう。
北朝鮮が核開発実験、ミサイル実験飛行をいくら続けても際限がなく、経済が疲弊するだけでなく、北朝鮮国民の困窮によって、金正恩体制維持が極めて難しくなり、韓国に抱きつき米国と交渉しようとしているに過ぎないのでしょう。金正恩体制のあがきが始まったともいえる。
私はコスモポリタニズムに共感するものです。ユダヤ人のコスモポリタニズムを肯定的に受け入れてもいます。しかし、ユダヤ人のそれがネオコンと合体すれば話は別です。米国の悪名高き暴力主義がその合体に根拠を置いているから深刻です。トランプもオバマもブッシュもこの暴力主義と一線を画すことが非常に難しい。
最近、ロシアも中国も長い歴史を誇る民族主義に力点を置く傾向が目立ってきています。両国のこの傾向には明らかに米国の暴力主義に対する自衛的アンチテーゼとしての意義を認めねばなりません。世界は民族の伝統を生かすか、米国の暴力主義が根ざすユダヤ的コスモポリタニズムに服するか、その選択を巡っての抗争の渦にあると言えましょう。
北朝鮮が米国と話し合うということは前者の民族主義と後者のネオコン・コスモポリタニズムの妥協点をどこに求めるかに集約されましょう。残念ながら、理念的には水と油で共通するところは無いのです。ざっと見て、米国が欲する北の核放棄に相当するものは米国に依る米韓同盟の放棄です。米国の暴力主義の究極の目標がロシアと中国の権力解体ですから、その橋頭保としての朝鮮半島は放棄できません。北朝鮮と米国の間でははっきり言ってNO DEALです。
しかし、諦めてはいけません。古い言葉ですが、「民族自決」という手があります。韓国人の出番です。半島で二度目の戦争を起こす愚を避ける旗印のもとに北南の不戦合意の合意です。それを基盤にして半島の非核化を目指して半島両国が動くことでは無いでしょうか。