A-1:事実関係1韓国向け輸出額15%超減 9月前年同月比 貿易統計(朝日)
9月の貿易統計(速報、通関ベース)は、韓国向けの輸出額が前年同月比15・9%減の
4027億円。8月は9.4%減。半導体製造などに使われる化学製品3品目に関して日本が韓国への輸出規制を厳格化したことや、韓国での日本製品の不買運動が影響した可能性。
9月の韓国向け輸出は食料品が62.1%減の17億円、自動車も48.9%減の39億円、
日本から全世界への輸出額は10カ月連続して前年同月を下回り、9月は5・2%減の6
兆3685億円、輸入額は1・5%減の6兆4915億円。輸出額から輸入額を差し引いた
貿易収支は1230億円の赤字。
A-2 事実関係2「輸出が2期連続減、上期5.3%減 貿易統計 対中の落ち込み大きく(日経)
2019年度上半期(4~9月)
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評価が孫崎さんの見解とみているが、世界全体、中国、韓国、ドイツ米国などの実態を見ていて、日本と比較してみるべきでしょう。
日本は、中国、韓国、ドイツのように、貿易収支、すなわち輸出比率が高い国ではない。GDPの18%に過ぎず、ドイツ、韓国のように40%を超える輸出比率ではありません。所得収支が20兆円ぐらいあり、輸出がマイナスでも、海外設備投資によって還元され、配当利子収入が極めて大きいのです。海外債権は、1,000兆円を超え、海外債務680兆円を大きく上回っているのです。最近では、サービス収支も大きく改善され、韓国の旅行者が半減しても、海外旅行者が落とすお金は増えているのです。逆に、韓国に依存する航空会社、観光業者が痛んでいるが、日本はオリンピックを控え、マイナスをプラスに変える努力をしている。
「トランプの一見気まぐれな戦術に振り回されている日本」というのを9月の輸出入統計で私は感じる。
香港の若者が星条旗を振るのは中国経済、世界経済の中心がウオール街から上海に移りつつある状況へのフラストレーションが背景にあるのだろう。昔はロンドンのシテイの買弁で繁栄した香港は今や影が薄い。香港のフラストレーションはウオール街のそれの鏡でもあろう。
日本は腐っても鯛。香港の若者みたいに星条旗を振るわけには行かない。日本には1860年に近代化を始めたプライドもある。そのプライドを更に発展させ、韓国、中国に対して米国のゼロサムの固定観念から脱却してウインウインの関係を構築すべきだ。日本の確たる将来は大陸・半島とのウインウイン関係にしかない。
私は、言っておくが、米国を捨てろ!と言っているわけでは無い。米国民が米国にアジトを有する戦争屋に手かせを掛けるのを期待しているだけだ。幸い、トランプはベネズエラとの戦争を回避した。シリアからも事実上撤退を始めており、北朝鮮のミサイルを許すほど米国戦争屋とは一線を画しているのだ。日本の路線変更が可能な時代が来ている。
日本がウインウイン宣言しても、米国の戦争屋が日本に経済制裁を仕掛けることはなかろう。安倍政権は東アジアの状況の変化を読みとるべきだ。