【私の読書録】日本国の正体 孫崎享著 毎日新聞出版
「『異国の眼』で見た真実の歴史」が副題。日本の古代からの歴史を通じ、「日本とは何
か」「日本人とは何か」「外国人から見た日本」を探ることによって、「自国の能力を客観視」することに役立てる意欲的取り組みがされる。膨大な文書の急所が示されている。「戦略――日本人の器用さと思考力」「風土と日本人」「古代――日本人の起源を考える」「平安時代――大和魂の誕生」「鎌倉時代――武家支配の始まり」「戦国時代」「徳川幕府の政治」「倒幕と明治政府樹立」「明治の社会と文化」「日米開戦への道」「米軍による占領時代」の各章がある。面白い。
全体を見ると一つの大きな流れが見えてくる。諸外国との接し方や衝突は、近年を別とす
れば島国であったこともあり、そう多くはない。「白村江の戦い」「遣唐使」「元寇」「秀吉の朝鮮出兵、文禄・慶長の役」「鎖国、そして幕末」「近代国家
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毛沢東は中国の歴代王朝の約半分は異民族のものだと言っている。そして、異民族の王朝全てが漢民族文化に同化したと述べている。
日本はヤタガラスを神と崇める部族が大陸半島からやって来て大和朝廷を作り、縄文人と同化し、その結果、大和民族が出来上がった。ほぼ前後して半島でも朝鮮民族が成立している。
漢民族、朝鮮民族、大和民族は、明治維新まで若干の曲折はあったにしても、平和共存を維持してきた。問題は、明治維新以降、現在に至るまで大陸・半島への攻勢を日本列島が続けていることだ。
今にあっては、日本が米国にノーと言えば、東アジアが大きく平和に向かって動き始めるのは間違いない。米国の戦争屋がありとあらゆる手練手管を使って日本人にそう言わさせい努力をしており、それに呼応して日本全体が米国の戦争屋に何も言わないのだ。何を恐れる?トランプさえもノーと言っているのに。
あきれて、ものが言えない。
外国人にとって、日本、日本人,日本の文化、風習などすべてが異質であり、戸惑いを感じながら、直視している言葉は貴重である。間文化的に現在の視点で見ると、必ずしも適切に観察されているか疑問が出てくる点が多いが、その時その時の日本の状況を加味しながら、外国人の日本分析を冷静に見ていくと、我々日本人が気づかない点が多い。
孫崎さんの問題提起に対して、間文化的に、日本人の良さを生かしながら、現在の日本をどのような方向に導いていくか、政治家、官僚の技量が問われている。憲法の精神を生かしながら、日本の道を選択するには、米国の影響が強すぎる。米国の影響を排除できず、真逆な憲法の精神の方向転換を目指せないのであれば、日本の主体性確保の道に触れたご投稿があれば非常にわかりやすいのですが、その道が提示されないと問題点のみが提示され、消化不良に陥ってしまうのを否定できない。
何にしても、主権国家になることが喫緊の課題ですね。プーチン大統領に日本は自分で何も決定出来ないと軽蔑されるようでは、議論する必要がないでしょう。
>>3
うむ、そのとおりですね。
プーチンどころかキムジョンウンまで安部を相手に
しなくなりました。
トランプと話せば阿倍などという不愉快な男とは
話す必要がないと気づいたから。
会談のための会談には意味がないと言っていた男が、そしたら
恥も外聞もなく、前提条件なしで話し合うと言いだしました。