抜粋、『マスコミ市民』掲載、辛淑玉「すがった30円の先」
・ネットの中では、種々な作業が仕事として成立している。
その中で、近年目立っているのが野党や左翼への批判、中国・韓国へのディスりなど、『保守系支持』の書き込みの募集である。
しかも、一つや二つではない。次から次へと湧き出ているのだ。一体どこから金がでているかと不思議に思うほどだ。
・仕事内容は、政治系ニュースサイトへの投稿や各種コメント欄への書き込み等。募集基準は「保守系の思想を持った人」で、例えば「安倍政治を応援している方、テレビの左翼的傾向が許せない方、産経新聞の論調に好感を持っている方」などと続く。
で、そうした「仕事」のギャラだが、ブログ記事執筆などのレベルの高いものだと数千円から数万円というものがあるが、コメント欄への書き込みでは一件30円だった。
長い間、ネトウヨが書くコメントを見るたびに、内容以前に日本語のレベルの低さと判
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
> 近年目立っているのが野党や左翼への批判、中国・韓国へのディスりなど、『保守系支持』の書き込みの募集である。
これで「職業に貴賤アリ」が証明された。
> テレビの左翼的傾向が許せない方
もう久しくテレビは見ていないが、DSが牛耳る日本のテレビに「左翼的傾向」などあるのか。
> 内容以前に日本語のレベルの低さと判でおしたような同じ言い回し
そんな脳ミソに「保守」も「左翼」も意味を成さない。バクテリアが日本語を理解できないのと同じだ。
単純に置換えできないが、正しい分け方は「隷属者」と「隷属せざる者」だろう。
権力側による不公正/不公平に黙って隷属する者と、隷属せずに異を唱える者ということだ。極悪非道の権力側を糾弾するのに左翼もヘチマもない。だが、今の政府側は糾弾されて襟を正すようなタマでない。根っ子が腐り切った悪党たちだからだ。となれば、連中が躊躇うことなく賤しい手口で「隷属せざる者」を排除するのも当然の成り行きだ。
辛淑玉氏の「マスコミ市民」掲載「すがった30円の先」の詳細を見てはいないが、辛淑玉氏と聞いて思い出したことがある。
2018年に提訴した「ニュース女子」訴訟である。DHCテレビと「ニュース女子」司会者長谷川幸洋に対して、1100万円の慰謝料を求めて東京地裁に提訴した。番組の中で長谷川氏は発言しておらず、逆起訴している。6月9日結審といっていたが、その後フォローしていない。
韓国とか中国というと、国内における「嫌韓・嫌中」の人が非常に多い。中国などは90%を超えている。「鶏と卵の論理」のように、政治家がわるいのか国民同士がいがみ合っているのかわからないが、過去にさかのぼると、福沢諭吉なども韓国に対する見方は、現在と全く異なっていない。
理論でなく感情・情緒の問題であり、いくら先になっても解決できないのでしょう。批判合戦をすれば、想像もできない話が出てきても異常ではなく正常なんでしょう。
「ネトウヨ・ネトサヨ」とか「ウヨク・パヨク」の思想・信条問題にすり替えるのは正しくないのではないか。
馬鹿げた感情・情緒問題としてとらえるべきでしょう。
<保守系支持の書き込み募集>
その基準が保守系の思想を持った人。例えば、安倍政治を応援している、テレビの左翼傾向が許せない等々。自民党独裁体制はいろいろやりますな。それにしても、1件、30円!せこい。金あるんだから、もっと出さんかいと敵ながら言いたくなる。
レベルの高いものには数千円から数万円。朝日新聞なんかに寄稿される米帝国主義容認ないし支持の文章だとどれくらい貰うんだろう。それにしても、日本の右翼は落ちぶれたものだ。
幕末には尊王攘夷の運動があった。水戸藩が金銭支援していた。その後、英国が日本の右翼にテコ入れし、無思想のテロリストに仕上げた。中東のテロリストが米国のドルに支援されるのと同じだ。そのテロリストのテロで維新が成立した。
実は、今の政治状況は幕末に似ていると私は肌で感じている。尊王攘夷ならず尊米嫌中だ。その資金の出どころは米国のDSだろうと私は睨んでいる。香港にもそういう資金があったが、北京が怒って潰してしまった。尊米嫌中族に入れず、一件30円で頑張る日本の老若男女には情けなくて涙が出て来る。
香港独立を目指した米支援の若者が香港にいたように日本には米国から支援を得ている尊米嫌中族は確かにいるのだ。彼らに私は次のように伝えたい。
米国は阿片戦争、日中戦争、内乱を得て今日ある中国には勝てない。米国は今戦闘中のコロナに早晩白旗を上げる。
>>2
感情情緒だとして軽視できませんよ。戦前の「鬼畜米英」が嵩じてパールハーバーの奇襲に繋がっております。「鬼畜中国」が上海奇襲に発展しかねませんよ。
戦前をご存じのCHANGEさん、そう思いませんか?
推測 政党交付金 本部から政治団体 そこからは孫崎さんの記事
これってアメリカ国府省 CIAからIS、香港市民団体 韓国脱北支援団体と同じ
>>3
米国は阿片戦争、日中戦争、内乱を得て今日ある中国には勝てない> 同意 同意
最近アメリカ軍はアフガンの基地から出て行った。中国はロシアなど上海協力機構のメンバー、さらにはトルコと協力してタリバンとアメリカが擁立し、ついに見捨てたガニ傀儡政権を内線せずに国土再建を決めましたね。王毅外相は中国にいるタリバン代表部の幹部と会談しています。
コロナとオリンピック一色の日本のマスコミはほとんど報道していません。
アジア太平洋の海洋進出を批判・・・と口先だけの寝言をいっている間にユーラシア大陸の内陸は鉄道で結ばれドイツ。フランスまで貨車が行き来しています。アフガンが早晩中国の力で復興すればパキスタンまでのルートも発展します。
アングロサクソンのファイブネーションで様子見をしているインドも一体一路に参加するでしょう。
実はこれ私の愛読している田中宇(さかい)さんのメルマガの受け売り面白いですよ
ここ10年気がついたら、アメリカは中国に負けると危機感をもっています。さてこの先10年したらどうなっているのか
長生きしたいですね。
>>6
全く同感です。私も長生きしたいです。
国連が米国に住むならず者を逮捕する情景を見たいです。
ブッシュ、ブレア、オバマ、トランプ、バイデンを殺人罪で小和田さんが務めていたハーグの裁判所で裁くのです。
民間人からはジョージ・ソロス、ビル・ゲイツを裁判に処したいです。前者はソ連とウクライナでのクーデタを策動し、後者はアフリカ諸国でワクチン試射を行い、多くの子供を死に至らしめた容疑です。
辛淑玉なんかの書いてることを引用するなんて、と個人的意見としてはおもいますが・・・
まあそれはそれとして、「ネトウヨ」(※)を30円で雇うという、なんか面白そうな記事だったので、ちょっとググってみた。
辛淑玉の記事の元ネタになったところはすぐにわかった。LANCERSという仕事募集サイトにのった記事だった。
(「安倍政治を応援している方、テレビの左翼的傾向が許せない方、産経新聞の論調に好感を持っている方」という表現が辛淑玉の記事といっしょ)。
http://my.shadowcity.jp/2017/09/post-11881.html#comments
※ いままで何度か説明したが、「ネトウヨ」というのは、本来的に差別的意味のこもった言葉だし、しかも大半のひとびとが「自分の気に入らない保守的なヤツ」程度の意味に誤用しているので、まともな人はできれば使わないほうがいいとわたしはおもう。面倒でも、なにか別の表現を工夫すべきだろう。
CROWDWORKSというサイトでも別の募集がみつかった。こっちは一件800円。
https://plaza.rakuten.co.jp/hakkapan/diary/201709230001/
あと阿修羅にもとりあげられてるのがみつかったが、さすがにここはurlを紹介するだけで自分のレベルが下がるので、興味があるひとは自分でさがしてほしい。すぐ見つかる。
どれも2017年の出来事ということで、『マスコミ市民』の当時の記事なのか、それとも、辛淑玉が最近知って『マスコミ市民』の最近号に書いたのか。いずれにせよ、「旬」じゃない感がはなはだしい。
LANCERSに依頼していたとおもわれる nakayoshi-togi というサイトを調べてみると、このサイトは今もあった。
https://nakayoshi-togi.com/
内容を少し読んでみると、別に「ネトウヨ」御用達という感じはなく、むしろ自民党批判的な記事もあった。ふだんのブラウザを使わずにわざわざ素の microsoft edge でみると、広告が出てきたので、この「なかよし討議!」というサイトは、アフィリエイト広告手数料目的で、2017年当時、アクセス数を増やしたかっただけだと結論づけた(想像が混じるが)。30円という金額は、文章の長さにもよるが、ボールペンを組み立てるのに対する報酬に比べれば、むしろ良心的かも。いずれにせよ、ちゃんと働いて稼ごうとする人々にたいして、「荒廃した心象風景」とは、サヨクのくせに労働者に対して失礼じゃないか(まあ、本当の左翼なんかは日本にほとんどいないわけですが)。
孫崎さんがもし知らなければ知っておいたほうがいいとおもうけど、ネットには膨大な文章が置いてあるが、これらすべてが自発的・非営利的に書かれたものとは限らないし、自分の主義主張に沿ったことを書いているとも限らない。たとえば、最近でいえば「ワクチン陰謀論」「ワクチン危険論」なんかの文章を置いているサイトは、カネを受け取っている「ライター」が少なからず参入しているにちがいないが、そのひとびとが真に「ワクチン陰謀論」「ワクチン危険論」を信奉しているかは不明だ。しかし、文章をありがたく読むヒトビトがいるので、文章が供給されるというわけだ。
この「ライター」たちは言論を売るという意味では、朝日新聞なんかと同じだ。しかし、朝日新聞が最近はカネだして読んでもらえなくてどんどん左前なのに、他人に読んでもらえる文章を他人の欲望に応じて書いているという意味では立派とすらいえるのではとおもう。
もちろん、言論誘導目的で多量に自分の主義主張に沿ったことだけを書きこんでいる集団もあるとおもう。自民党はやっているというウワサもあるが、共産党にもネット部隊のようなものがあるというウワサも聞くし、ネットでよく見かける集中的なtwitter demo. や最近でいえば森五輪組織委会長の辞任騒動のときのネットにおける攻撃なんかも中心に居たのはそれだろう。それらはどれも、まったく見知らぬひとびとにカネを払って依頼するというよりは、すでに人的・金銭的つながりのあるひとびとに依頼するというかたちでやっているのがほとんどではないかとおもう。おもうに、すでに人的・金銭的つながりのあるひとびとに依頼するのが、立派ともいえないのではないか。短いコメントの大半は、しょせんは程度の低いののしりだし、大学や学術会議のような組織を私物化し、つながりの源泉が税金だったりするのもサヨクだ。
ところで、直接的にカネを払って言論誘導するのを、世界でもっとも大々的にやっているのは、中国共産党で、実行部隊のことを「五毛党」という。面倒なので説明しないが、Wikipediaで五毛党を調べれば、内容はわかる。孫崎さんがもし知らなかったのであれば、ぜひ知ってほしい。
以上のようなことを背景に知っていれば、辛淑玉のいうことにも、紋切型をこえて、いくらか深い感想を感じるだろう。