27日ニコニコ生に進藤榮一先生に来ていただきます。

 戦後憲法は天皇を象徴とした。

 しかし、昭和天皇は、戦後の米国との関係に最も関わってきた人物である。

 それは多くの国民の期待に反してである。

 総司令部政治顧問シーボルトは「疑いもなく私利に大きくもとづいている」と評価した。

 天皇の政治参加という戦後史のタブーの分野に最初に手を付けたのが、進藤榮一氏である。

進藤榮一筑波大教授が、米国から帰国後、沖縄分割に関する天皇メッセージ電文を発掘掲載した衝撃的論文「分割された領土」(岩波書店の月刊誌『世界』1979年4月号)で発表した。

同文書は、1947年9月、米国による沖縄の軍事占領に関して、宮内庁御用掛の寺崎英成を通じてシーボルト連合国最高司令官政治顧問に伝えられた昭和天皇の見解をまとめたメモ。

 寺崎英成は1947年2月、宮内省御用掛に任命され、昭和天皇とマッカーサー元帥との会見の通訳