見なければ見なければと思いつつ、なかなか時間がなかった。やっと日曜日みに行けた.

 多くの人は、戦争と言う一時代を描いたもの、風化する歴史を示すものととらえるかもしれないが、それ以上のメッセージを込めて映画化されたものと思う。

公式の説明を見てみよう。

「昭和初期神戸、洋服の仕立て屋を営み、柔軟な考えを持ち、家族を温かく見守る父盛夫と、大きな愛で家族を包む敏子。そんな二人のもと、好奇心旺盛に育った少年H肇、そして妹、幸せに暮らしていた4人だったが、H一家の周りでも、近所のうどん屋の兄ちゃんが政治犯で逮捕したり、徐々に不穏な空気が漂うようになる。

  やがて戦争がはじまり、軍事統制が始まり、おかしいことをおかしいと自由に発言しづらくなっていく中、盛夫は周囲に翻弄されることなく、「おかしい」「なんで?」と聞くHにしっかりと現実を見ることを教え育てる」

 「少年H」の原作は1997年刊行され