あなたは子供の頃「勉強しなさい」と言われなくても進んで勉強していましたか?
どうすれば、自ら勉強するようになると思いますか?
今回は、子供がなかなか勉強してくれないという相談をもとに、「勉強しなさい!」と子供にうるさく言ったり、お母さんやお父さんが余計なストレスを抱えなくても、子供が自然と勉強するようになるための方法について考察していきたいと思います。
自分には子育ては関係ないと情報を遮断せず、ぜひ読み進めてみてください。
DaiGo師匠の子供に対するアドバイスや心理学的な知識は、みなさん自身の勉強法や仕事術、自分のやるべきことの習慣化、きっと全てにおいて知識の実践につながるはずです。
いつもとは少し違うテーマであっても、その活用法に触れることで見えてくることもあると思います。
Q. 子供がなかなか勉強してくれません。うるさく言って、ようやく勉強を始めたと思ってもすぐに集中力が途切れてしまいます。親としてどのように注意すれば良いのでしょうか?
やみくもに勉強をさせようとしても、子供はやりません。
受験に合格するために、
将来の夢を実現するために、
それらのために何が必要なのか考えさせることが大切です。
そこに気つけぱ自然と勉強する気も集中力は生まれます。
基本的に子供が何を言ったとしても否定したり止めないでください。
その代わりに
「なんで? 」
「どうして? 」
と問いかけるようにしていました。
アインシュタインの有名な言業に
「なぜか?という問いは、その答えの100倍重要である」
というものがあります。
答えだけを覚えた人は、間いがないと考えられません。
でも、自分で問いを見つけられる人は、どんな難間にも自分で答えを見つけられる。
それが勉強するということだと僕は思います
だから、子供たちが何かに興味を持ったら、
「なぜ?」
と問いかけてあげてください。
そして、親が何かに夢中になっている姿を見せてあげること。
それが子供たちに自然と勉強をやる気にさせ集中力を身につけさせる、最善の方法です。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
あなたの子供が勉強をしない本当の理由
DaiGo師匠は、教育や勉強法について相談されたり講演させてもらう機会も多く、その中で子育てや勉強に関する悩みを聞くこともよくありました。
多くの親御さんが抱える一番の問題は、
やはり
子供が勉強しない
ということです。
あなたのお子さんは自分から勉強しますか?
それとも、あなたや学校の先生などに強制されなければ、
あるいは、
テスト前など、期限が設けられていなければ勉強しないタイプでしょうか?
本来、勉強というものは、
大人や周りの人の強制がなくても、自分の好奇心から自然に行うものです。
DaiGo師匠は、中学生の後半まではほとんど学校の勉強というものはしませんでした。
親に怒られても、教師に強制されてもかたくなに拒否していたそうです。
ところが、
中2の終わり頃にちょっとしたきっかけで好奇心に目覚めて、自ら進んで勉強するようになりました。
子供に勉強させたいのであれば、
どうやって勉強させるかということを考えるよりも、
どうすれば好奇心を持たせることができるのか、
それを考える方がはるかに大切です。
以前に、このような話をさせてもらった時に、自称教育ママさんはこう言いました。
「それは正論だけどキレイ事です」と。
それに対して、DaiGo師匠はこのように質問してみました。
「あなたが一番最近読んだ本のタイトルを教えてください」
驚いたことに、本のタイトルは1冊も出てこなかったので、さらに続けて聞きました。
「では、最後に本を読んだのはいつですか?」
すると、その方はこう答えました。
「2週間から3週間ほど前です」
2週間から3週間前に本を読んだけれど、そのタイトルすら覚えていないということはまずないでしょうから、この方は自称教育ママであるにも関わらず、おそらくほとんど本は読まない、勉強することはない方だったのではないかと思います。
これでは当然子供は勉強しないでしょう。
子供に勉強させる一番の方法は、
あなたが勉強している姿を見せること
これが重要です。
自分で勉強もしないのに、本を読むこともないのに、
子供に勉強しなさいというのは、
全く仕事をしない上司に、「仕事をしろ!」と言われるようなものです。
それではどう考えても反感しか生まれません。
まずはあなたが、勉強を、学ぶことを楽しんでいる姿を見せてください。
そして、子供が興味を持つまで待ってあげてください。
例えば、子供に漢字の勉強をさせたいのであれば、
まずは、あなたが子供の目の前で、毎日楽しそうに漢字を勉強している姿を見せてあげてください。
別に一緒に勉強しようなどと言う必要もありません。
子供が、
「何をしているの?」
「楽しそう!私も行ってみたい!」
と自分から言ってくるまで待ってあげてください。
大切なのは、
「あなたの行動で、子供の好奇心を誘導する」
このことを忘れないことです。
経営と子育ての共通点
いわゆる経営というものは、
激しい生存競争をくぐり抜けて、磨かれた多くの知識を活用して、
誰もが今まで解決できなかった問題を解決したり、新しい価値を生み出し続けるものです。
そんな経営と子育てにはある共通点があります。
それは、
「人を育て、自分がいなくてもいい状態にすること」
経営者は、会社を起こして事業を成功させ、それを後継者に託します。
そして、その後継者がさらに後継者を育てることで、会社組織のシステムが完成していきます。
会社を起こした本人がいなくても、ビジネスが勝手に回るようにしていくわけです。
このシステムがしっかり回り続けているのが、100年以上の歴史を持つような大企業でもあります。
会社を起こした本人がずっと経営に携わるような経営では、会社組織の完成はありえません。
ここに子育てとの共通点があると思いませんか?
親がずっと子供から離れない。
子供の人生の決定に関わり続けてしまう。
いつまでもそんな状態では子供の自立はありえません。
もちろん、その時々で適切なアドバイスや援助も必要になる場合もあります。
しかし、それは「自分がいなくなってもいい状態」
つまり、「子供の自立」を目的としたものであるべきです。
こう考えることができれば、いわゆる過干渉や過保護の問題を防ぐこともできるでしょうし、
どこまで親が関わるべきか、これについての基準を持つこともできるようになります。
自分がそのアドバイスを子供にすることで、
子供の自立につながるだろうか?
このような明確な基準を持つことができれば、
自分自身も余裕を持った子育てや教育ができるようになるのではないでしょうか。
Dラボを中心にDaiGo師匠は様々なテーマで知識を紹介しています。
冒頭で軽く触れたように、自分には関係の内容だと決めつけたりシャットダウンするのではなく、時には全く興味のないテーマについても学んでみてください。
子育てにまつわる基準が経営から学ぶことができたりするのと同じように、思いがけず活用できる知識が手に入ることもあるでしょうし、いつもと違う情報に触れることで、自分自身の好奇心が湧き上がることはよくあります。
自分自身も自然と好奇心が浮き上がり、それにつられて子供も好奇心から自然と勉強が楽しくなる、そんな良い循環が生まれると日常をとても幸せに過ごすことができるのではないでしょうか。
子育てにまつわるおすすめ本
米ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士を中心に開発された人の強みを見つけるVIAというテストがあります。
このテストを使って、親が子供と一緒になって自分のいくつかある強みを見つけて、その中でも一番の強みを伸ばしていくと同時に、それを学校や家庭や習い事など日常の中で使うことができるようにしていくことができます。
大人も子供も自分の強みの使い方も理解することができるので、自信を持って行動することもできるようになるとても素晴らしい本です。
子供の強みと弱みを理解してそれを育てることができれば、子供がより良い方向に進むだけでなく、親としても子育てが楽になるという研究があります。
子供にとっても大人にとっても、強みを理解することはとても重要なことです。
教育や子育てについて考えるのであれば、やはりこの本は欠かせません。
これらは子育てに関する研究では非常に定評のあるポール・タフさんという方の本で、非常に分かりやすく書いてくれています。
ここから先は、自ら進んで勉強してくれる子供に育てるにはどうすればいいのか、そんな多くの親御さんが悩むであろう問題について、科学的な研究をもとにさらに踏み込んでみたいと思います。
何も言わなくても自ら進んで勉強してくれる子供と、それが全くできない子供、この違いは何なのか?
進んで勉強してくれる子供に育てるにはどうすればいいのか?
そんな内容について解説していきます。
ぜひチェックしてみてください。