今あなたが思い切って行動したいことは何ですか?
誰にでも人生の節目はありますし、「人生を変えたい」「目標を達成したい」など、今やるべきことがわかっていても行動に移すことができないということもあると思います。
今回は、漠然とした不安で行動できないという方の相談をもとに、勇気を持って行動し人生を変えるためのノート術について解説させてもらいます。
Q. 将来が漠然と不安でいつも行動できません。どうしたらいいでしょうか?
未来への不安で行動できないという人は多いと思います。
例えば、今のブラック企業からなかなか抜け出せないという人もいます。
もしこの会社を辞めてどこにも就職することができなかったらどうしようかと不安になり行動することができないわけです。
独立して起業したいけれど収入が落ちたらどうしようかと不安でいつまでも行動できない、あるいは、気になる相手がいるけれど、告白して断られ関係が悪くなってしまったらどうしようかといつまでも気にしてしまう。
実際に起こっているわけでもないことを僕たちは勝手に想像して、そちらの方に自分の注意を持っていかれているということがよくあると思います。
これらはどれも全く同じで、実際に起きているわけでもない未来に対して注意集中力を持っていかれているので、それによって今行動することができなくなります。
仮に行動できたとしても中途半端な注意集中力で目の前のことに取り組んでしまうので、それは当然ですが余計なことを頭の中で考えているわけですから普段よりもパフォーマンスは下がり、それにより失敗しやすくなるということもあります。
このような状況をなくすための方法がマインドフルネスという考え方であり、瞑想を通じて鍛えることができる注意集中力という力で、ブッタが目指したものであり僕たちがこれから目指していくものです。
世界では様々な文化の中で瞑想に近いようなものが色々とありますが、そんな中でも科学的な要素を取り出してくれたのがMBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)です。
ぜひDラボで学んでみてください。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
完璧主義を治す文章完成ワーク
完璧主義で行動できないという人も多いと思います。
まず紹介するのは文章完成ワークというものですが、前半の文章が決まっていて、その前半の文章をもとにして後半の文章を考えていくというだけのワークです。
これはポジティブ心理学や認知行動療法などでも使われている方法で、人間は前半の文章があると後ろの空白を埋めたくなります。
その後半の文章を埋めることによって自分と向き合うというワークです。
そんな文章完成ワークの中から完璧主義対策として使えるワークを紹介しておきます。
これからいくつかの前半の文章を紹介しますので、その後ろの文章を1つの文章に対して6つ考えてみてください。
これをちゃんとしようとすると、おそらく20分ぐらいは時間が必要になると思いますが、この20分はとても重要な時間で、自分のメンタルや自分のネガティブな感情と向き合うためには紙に書くのが一番いいとも言われていますし、エクスプレッシブライティングの代わりに文章完成ワークを使ってみるのもいいと思います。
「自分も人間であると許すならば・・・」
「自分の素直な感情を拒絶した時には・・・」
「あと5%だけ完璧主義でなくなれば・・・」
「あと5%だけ現実的になれば・・・」
現実的になるということは、諦めるということではなく受け入れるということです。
あと5%だけその現実を受け入れることができれば、自分はどうなるだろうかということを想像してみてください。
「あと5%だけ最善主義者になれば・・・」
最善主義者になったとしたら、自分の気分や自分の仕事や人生がどのようになるのかということを想像してみてください。
「自分の小さな成功をあと5%だけ正当に評価するのであれば・・・」
完璧主義の人は、自分はもっと大きな成功ができるはずだと考えて、自分の小さな成功を見ていません。そうするとモチベーションはどんどん下がっていきます。
そんな自分の小さな成功をあと5%だけ正当に評価するとしたら、どうなるのかということを想像してみてください。
「あと5%だけ失敗を受け入れれば・・・」
自分が失敗を受け入れることができるようになれば、自分の気分や行動がどのように変わるだろうかというようなことを想像してみてください。
「私が恐れていることは・・・」
自分が恐れていることと向き合うことはとても重要なことです。
完璧主義の人は何かを恐れて自分から逃げている人です。そのために現実から目を背けたり失敗から目を背けたり、自分の小さな成功からも目を背けるということが起きてしまいます。
「私が望んでいることは・・・」
おそらく完璧主義の人は完璧な未来を想像してしまうはずです。
これまでの文章を完成ワークを行って、自分が完璧主義ではなく最善主義になろうという気分になっているところで、この自分が本当に望んでいることは何なのかということを考えてみてください。
「この文章を完成ワークを行うことによってわかってきたことがある。それは・・・」
それぞれの文章に対して 6つずつ書くことができたら、それらを眺めてもらって、これぐらいならできるだろうとか、これが簡単そうだと思えるものを見つけて、それを翌日から実践してみてください。
これは一度行って終わりでもいいと思いますが、できれば毎日行なってもらえるといろいろな発見もあると思います。
直感で構いません。
あまり難しく考えて悩んでしまうと、1つの文章に6つ書き出すわけですから結構大変です。
あまり悩まずに、自分に向き合うためのトレーニングと思って直感で取り組んでみてください。
これにより徐々に完璧主義から脱することができて、最善主義者になることができて行動力も上がると思います。
自分の人生と自分の行動を変えるノート術
認知行動療法のワークを使って「行動したいけれどできない」「自分の行動を変えたい」「人生を変えたい」という人たちに使ってほしいノート術を紹介します。
DaiGo師匠も人生の様々なタイミングで使ってきたノート術です。
DaiGo師匠にも様々な人生の節目がありました。
常に自ら変化してきましたが、当然ですが恐怖もありました。
こんな時になぜリスクを取って変化することができてきたのかと言うと、普段からノートを使っていたからです。
ノート術によって様々なことがクリアになり無理せず行動することができるようになります。
人は納得してからでなければ行動できないので、それができるような感覚を作り出すことができます。
リスクを取るかどうしようか迷っている間はまだいいですが、リスクを取れないタイミングや年齢になってからでは遅すぎます。
リスクを取ることができるから迷うことができます。
人は誰でもある程度年齢を重ねるとリスクを取れなくなります。
取れなくなれば迷うことさえできません。
こうなると「迷う」ではなく「諦める」方向に行ってしまいます。
まだ迷えるうちに自ら行動するための方法を紹介させてもらいます。
📚書くだけでメンタルが強くなる筆記開示のおすすめ本
書くことは心を整理するためにとても良いことです。
メンタルにもとても良いということがわかっていますので、皆さんも書くという習慣を作ってみてはいかがでしょうか。
書くことのメンタルへの効果についてはこの2冊が役に立つと思います。
自分の思いや考えていることを紙に書き出すだけでメンタルに良い影響が出ます。
ストレスの改善やトラウマの解消にも効果があると言われています。
DaiGoのノート術系の本
紙とペンを使って人生を変えるための方法については、こちらもチェックしてみてください。
純粋に勉強のためを考えるのであればこちらのノート術についての本がおすすめです。
本日のオススメアイテム
ちなみに、師匠がずっと使っているお気に入りのボールペンも紹介しておきます。
良ければ使ってみてください。
葛藤マネジメント
失敗が怖くて自分の人生の変化のための行動を起こせない人に使ってほしいノート術です。
これができるようになると行動しない理由がなくなります。
A 4のノート1ページでできる簡単な方法です。
まず、下の図のようにノートに線を引いて、メリットとデメリット、変わらない、変わる とします。
自分のテーマを決めて一番上にタイトルのように書きます。
例として「転職するか否か」で迷っているということであれば図のようになります。
四分割したスペースにそれぞれのメリットとデメリットを書いていきます。
①変わらないメリット
②変わらないデメリット
③変わるデメリット
④変わるメリット
この順番に進めます。
転職についてであれば以下のようになります。
①仕事を変えない時のメリット
②仕事を変えない時のデメリット
③仕事を変える時のデメリット
④仕事を変える時のメリット
皆さんが不安で行動を起こせないテーマを決めていただいて、この4つの項目について順番に書いていきます。
これだけ聞くと、とても単純なことのように思うでしょうが、これは実際にやってみてください。
実際に試していただけるとかなり大きな変化を実感できるはずです。
実際に、師匠も YouTube の今後について悩んだ時期にこれを使いました。
あくまで例として考えてください。
まず、変わらないメリットについて考えました。
月収の維持
Dラボへの誘導によって会員維持
影響力や PR による収益
切り抜きの収益
続いて、変わらないデメリットについてです。
変わらないことによって未来に払うコストについて考えます。
毎日動画の作成に1時間から1.5時間+ライブ配信2時間程度=3時間から4時間程度の時間的コスト
新しいこと(新規事業開発・投資・勉強)ができない
プラットフォームである以上 YouTube とともに沈むリスクがある
ニコニコではトップになれたけれどYouTube ではトップになれない
ショート動画が主流になるリスク
次に変わった時のデメリットについてです。
変わらないことによるデメリットはある程度分かることですが、変わった場合のデメリットについては未来のことなのでわからない部分が結構あります。
実際に起きるかどうかわからないデメリットですから疑問形で書いて試してみることが大切です。
実際に試した結果を書けるスペースを残しておいてください。
YouTube の収益と切り抜きの収益が減る?
→(テストしたらむしろ増えた)
Dラボの会員が減る?
→(テストしたらむしろ増えた)
PR 力の低下?
→(テストしたらむしろ増えた)
デメリットの可能性についてはできる限り試すようにしてください。
師匠の場合は、もちろんリスクもありますが変わるデメリットの方が少ないということがはっきりしました。
現状では意外とコストがかかっているけれど、変わることのデメリットはそもそもデメリットなのかどうかもわからないことが結構あります。
これによってモチベーションが上がってきたところで最後に「変わるメリット」について書き出します。
未来のことなのでメリットとデメリットがぶつかる場合もありますが、これは両方とも書いておいてください。
毎日かなりの時間が空くというメリットが何より大きかったので、その時間で新しいことを次々とできると考えました。
D-Talk で収益増
Dラボのコンテンツ強化
YouTube の収益増の可能性
勉強する時間が増えるので投資に時間を割ける
更なるDラボのサービスを開発できる
パルクールやジェットブレードの練習ももっとできる
旅行をもっと楽しむことができる
もっとたくさん本を読めるようになる
このように順番にメリットとデメリットを書き出していきます。
最初は変わらないメリットについて考え、最初は変わる必要はないような気がします。
そこから、変わらないことのデメリットについて考えると、現状維持によるリスクやデメリットが意外と大きいということに気付けます。
そして、次に変わった時のデメリットについて考えると、結構曖昧なことが多くて、実際に試してみるとメリットだったということもあります。
ここまで来ると、最初の変わらないメリットについて考えていた時に比べると、かなり変わることに対するモチベーションが高くなっています。
気分がかなり変わったところで最後に変わることによるメリットを書き出します。
そうすると、思っている以上にメリットが大きいということに気付けて一気に行動する気分になれます。
これが葛藤マネジメントと呼ばれるテクニックです。
これは師匠も人生の節目で何度も使っている方法ですが、この考え方ができるかどうかで行動できるかどうかが変わります。
多くの人は「変わらないメリット」にばかり注目しているから行動できないだけです。
いきなり変わるメリットについて考えても怖いし不安ばかりが増えます。
そうなると現状維持が一番だと考えてしまうわけですが、その間に順番に変わらないデメリットと変わるデメリットについて挟むと、変わるメリットについて具体的にたどり着くことができます。
ぜひ自分の手を使って試してみてください。
ここから先は、葛藤マネジメントとセットで使うとより効果的なワークと、一歩踏み出したあと目標達成に向けてモチベーションを維持するためのノート術について解説していきます。
続きもぜひチェックしてみてください。