あなたはこれからの変化と挑戦のために何を大切にしていますか?
世の中の変化が激しい中、皆さんも将来のためにいろいろな変化や挑戦を求めていると思います。
今回は、いずれ自分の仕事がなくなるのではないかという不安を抱えながら行動できないという方の相談をもとに、変化と挑戦のための余裕を生み出すための心理学を紹介させてもらいます。
Q. 将来なくなる職業のことばかり考えてしまい、カメラマンとしての仕事もいずれなくなると思っています。
否定的になり落ち込むだけで改善策を思いつきません。
将来なくならない職業の方が少ないので、今まだあるだけマシなのではないでしょうか。
僕は将来的に労働というものはなくなると思っています。
皆さんも今様々な仕事をされていると思いますが、いずれ AI に代替されてほとんどの職業はなくなると思います。
人類が永遠に暇つぶしを探す時代がやってくると僕は思っています。
例えば、観光地や牧場に旅行に行って馬に乗ったりしたこともあるのではないでしょうか。
ですが、馬に乗るのも昔の人にとっては労働でした。馬車を引いたり馬で伝令を届けたり仕事として馬に乗っていました。
今では馬に乗るよりも便利な車やバイクができたので、乗り物として馬に乗るのではなくレジャーとして馬に乗ります。
これと同じような事が様々な業界で起きると思います。
どんどん仕事がなくなって全てがレジャーになっていくと思います。
最終的には人が労働をしない時代がやってくるので、なくならない仕事の方が少ないと考えた方がいいと思います。
最終的にはレジャーとしてしか人間は仕事をしない時代がやってくると思いますので、究極で考えたら、仕事がなくなっても問題はないと考えることもできるのではないでしょうか。
このような話をすると、そんなことが起きるのは10年も50年も先だと言う人もいます。
人間は10年どころか5年先の未来を予言することもできません。
10年経てば全く違う世界で全く違う常識が成り立ちます。それは5年でも同じかもしれません。
僕はビジネスを考える場合には必ず3年スパンで考えるようにしています。
それが3年は出来る事なのかということを考え、その次に何をするかということまで視野に入れます。
時代は変わっていくものです。
しかもその変化のスピードはどんどん速くなっていきます。
そのうち1年でも大きな変化が起きる世の中になっていくと思います。
その変化の中で仕事はどんどんなくなっていくので、であればなくなることを想定していた方が僕は合理的だと思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
変化と挑戦のための余裕
このままで自分はいいのだろうか・・・
このままでは取り残されてしまうのではないか・・・
今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
未来に対する不安を抱えている人も多いと思います。
とはいえ、今回の相談者の方のように不安を抱え悩んでいるだけでは、それこそ変化の激しい時代に取り残されてしまいます。
これを止めるためには、挑戦を増やす方向にストレス対策や不安対策を行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいるという感覚を得ることが重要です。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。
DaiGo師匠も不安を感じやすいタイプですし、不安だからこそ色々な新しい挑戦もしていますし、常に改善を積み重ねていかないといけないと思っています。
仕事でも急に無くなってしまうと、それにしがみついてしまいますし、いつなくなるのだろうかと不安ばかりを感じて過ごすようになってしまいます。
自らここまでにはやめるというタイミングを決めたり、収入は落ちたとしてもこのレベル以下の仕事は受けないと自分で決めてしまうと空いた時間ができて、暇な時間に人間は耐えることができませんので、何かしようと自然と思うようになり、創意工夫をしたり挑戦することができるようになります。
挑戦をすると最初は収益や結果は出ないかもしれません。
挑戦を続けていれば実力は少しずつでも確実に右肩上がりで上がっていきますが、結果や成果は同じように右肩上がりには上がりません。
結果や成果というものは、ある時タイミングが合った時に階段状に上がるものです。だからこそ挑戦というものは常にしていなくてはいけないものだということです。
師匠はテレビに出ている時もいつか呼ばれなくなるのではないかと常に不安でした。
実際に、テレビでは1〜2ヶ月先までの予定しか立たないし、次の仕事はいつ来るのかもわかりません。
もちろんそれを誰かが保証してくれるわけでもありませんから、どうしても足元を見られたり割の合わない仕事でも受けなくてはいけないという状況に追い込まれてしまいます。
変化していくということを自分ですることなく、ただ時代の波に流されていると、どうせいつかは変わらないといけないわけです。
どうせいつかは変わらないといけないにも関わらず、自分の力で変わっていかないと、ただ時代や周りに振り回されている感覚になってしまいますし、自己コントロール感はなくなるので幸福度も満足度も低くなってしまいます。
時代に流されていくと、いつまでも同じ状態ではいられないので、結局どうせいつかは変わらないといけないわけです。
この変化の激しい時代に維持すること自体が不可能で、変化を続けることでしか安定することはできません。
自転車が進んでいるから安定しているのと同じです。
不安も少なくストレスも感じないようにしていくにはどうすればいいかというと、自ら挑戦し常に変化を作っていくしかありません。
この変化や挑戦をするための時間や余裕がなくなると、それはいつか時代に取り残されてしまうだけです。
常に変化や新しい挑戦をしていくための余裕を大切にしてください。
余裕がないデメリット
余裕がある人はやりたいことを仕事にしている
自分の好きなことに使う時間を大切にしたり、仕事においてもお金よりも時間を大切にする考え方を持っている人の方が、自分がやりたいことを仕事にしていると感じている傾向が高いということを示す研究があります。
これは実際に自分のやりたい仕事に就くことができているかどうかということではなく、どんな仕事に就いていたとしても、時間的に余裕を持って想像力を働かせるとその仕事のいいところが見えてきます。
最初は興味がなかった仕事でも、実際に仕事をしていると興味を持つことが結構あります。
ですが、自分の全ての時間を犠牲にして仕事に取り組むとか、時間よりもお金を重要視してしまうということをすると、仕事を楽しむ余裕がなくなってしまいます。
それにより、仕事に興味を持つことができず嫌になってしまうわけです。
やりたいことを仕事にしている人は時間の感覚として余裕があります。
お金を手に入れるということよりも時間を優先するということをできている人の方が、自分はやりたいことを仕事にすることができていると感じることが多くなります。
お金を求めて仕事をしていると、多くの場合毎日ギリギリのキャパシティの中で働くようになり、次の変化や成長に対しての余裕を持つこともできなくなってしまいます。
考える余裕を持って仕事をすることができていますか?
次の変化や新しい挑戦のために考える余裕がない仕事はそれだけで悪です。
1日24時間をフルに使って一生懸命働いているというのはかっこいいように見えます。
ですが、そうなれば考える余裕がなくなります。
例えば、一生懸命頑張って3時間でひとつの仕事を終わらせたとしても、後で振り返ってよくよく考えてみると、その3時間かけた仕事は30分で終わらせることができる仕事だったというようなことが起きます。
あの時少し考える余裕があれば、もっと早く仕事を終わらせることができて時間に余裕ができたのにと後悔してしまうケースはよくあります。
必死になって仕事をしたけれど、後々考えると無駄な時間だったとか、余計な事に時間を使ってしまったと後悔してしまうことは皆さんも経験があるのではないでしょうか。
例えば、エクセルでひとつずつ入力していたら、後から先輩に言われてそれはクリックひとつでインポートすることができたというようなことがあったりします。
最近では、働き方に対する意識もかなり変わってきて、育児休暇やフレックスタイム、病欠などの時間を重要視した福利厚生を整えている企業もあると思います。
本人の時間の使い方を重要視して、ある程度時間を自由に使うことができる裁量権を与える福利厚生を提供している企業は、それによる社員に対する仕事の満足度に与える影響がかなり違うようです。
研究では、年収48000ドルの人が年に38000ドルを追加で受け取るよりも、仕事の満足度を増やすということが確認されています。
個人の時間の使い方を重要視して、育児休暇やフレックスタイムを充実させて福利厚生を整えると、年収525万円ほどの社員であれば、それは追加で415万円ほどもらうよりも仕事に対する満足度を増やすことに寄与するということです。
だからこそ、僕たちは中途半端に仕事をお金で選んではいけません。
変化の激しい時代の中、無駄に不安やストレスを抱えることなく新しい変化や成長を続けていくためには時間的にも心にも余裕が必要です。
もし変化や新しい挑戦のための時間が足りない、毎日目の前のことで忙しいと言うのであれば、少し時間の使い方について考える時間を取ってください。
そのためにはこちらの本がおすすめです。
いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
マッカーサー賞を受賞した天才科学者が明かす時間の作り方について教えてくれる本です。
いつも時間がないと言っている人は、どんな判断や行動をしているために時間がないという感覚が生まれてしまっているのか、そもそも時間がないというのはどういうことなのか、ということを行動経済学的に教えてくれる本です。
行動経済学というのは心理学的な手法で経済を分析するという学問で、多くの人は時間がないというのは、ただただ物理的に時間がないということだと理解していますが、時間がないというのは余裕がないということだと読み替えるべきだということがわかると思います。
お金よりも時間を重要視する
忙しい中でも時間に対して余裕を持つことができる人がいます。
例えば、同じ15分間という時間であっても、あと15分しかないと焦ってしまう人もいれば、15分あれば色々なことができると余裕を感じる人もいます。
同じ時間に対しても余裕を持つことができる人と持てない人がいます。
この余裕を持つことができる人の方が、同じ時間から引き出すことができる価値が大きくなります。
仕事でも休みの日でも焦っているとあっという間に時間は過ぎてしまいますが、時間に余裕があるという感覚を持つことができている人は、あっという間に仕事も終わらせて周りの人がまだ仕事をしていても一息ついていたりします。
結局のところ、人間のパフォーマンスというものは、時間に余裕があるかどうかということによってかなり変わってきます。
焦っている人は時間を無駄にしてしまいます。
時間を大事にすることによって時間に余裕が生まれます。
お金よりも時間を大事にすることによって、僕たちの人生は大きく変わります。
人は時間が足りないと思えば思うほどお金に頼るようになってしまいます。
時間が足りないから余計な時間を減らして大切に使おうとするのではなく、時間が足りないから焦った結果もっとお金が必要だと考えてしまいます。
その結果、どんどん時間が足りなくなってしまいます。
お金よりも時間を重要視する人は、人間関係が良くなるというデータも示されています。
人間関係が優先されるようになり、お金を重要視する人に比べて、自分の家族やパートナーや恋人との関係が円満で良好になり、さらに、夜の生活も充実するということがわかっています。
お金よりも時間を重要視すると、自然とモチベーションが高くなり成果が出て、時間を大事にしたのに収入も後からついてくるということもわかっています。
この連休は充実していましたか?
皆さんはこの連休をゆっくりと過ごしてリラックスすることができましたか?
休み明けからの仕事や勉強に向けてモチベーションを高めることができましたか?
仕事では、お金を目指している人は時間がないという感覚ばかりが増えてしまいます。
働いている時間はさほど変わらないのに、時間を重要視している人の方が収入が高くなります。
これは時間を重要視する人のストレスが少ないからです。
ストレスが少ないために生産性や創造性が高くなり、結果的に経済的に成功したり、社会的にも自分で物事を決めることができる立場になることができます。
もちろん、経済的な成功や社会的な立場だけが人間の幸せを左右するわけではありません。
価値観は人それぞれ違うと思いますが、お金や目先のことばかりを考えていると、それは連休や休日を充実させることもできない上に、それによって日常の生産性まで下げてしまう悪循環に繋がっているかもしれません。
漠然とした不安「何かしないと・・・」
生産性を高めるためには一瞬でも時間を無駄にしないことが大事だと考える人もいますが、本当に生産性が高い人は仕事が一瞬で終わるので逆に時間に余裕があるものです。
満たされている人は余裕があり余っています。
ですが、生きるのに余裕がない人はとにかく不安なわけです。
これからの人生が不安だとか人間関係が不安だとか仕事が不安だとか、不安を抱えているために何かをしていないと自分が何かを無駄にしている感覚になり耐えることができません。
時間を少し無駄にするだけでチャンスを逃してしまっているのではないかと考えてしまいます。
これは SNS 中毒も同じで、自分が SNS をチェックしていない間にSNS で面白いことが起きてしまうのではないかと不安を感じて常にチェックしないと気が済まない状態になってしまうわけです。
毎日忙しい人は、今日も何かと忙しく過ごすのだと思います。
先週も忙しかったでしょうし、来週も忙しいと思います。1年経ってもきっと忙しいのだろうと思います。
5年後には仕事は変わっているかもしれないけれど、それでもやはり忙しいでしょう。
ですが、
それは自分で選んだ忙しさでしょうか?
自分の注意や集中や限られたリソースを本当に向けたいと思っていることに対して向き合うことができているでしょうか?
何日も何日も同じような仕事を続けて皆さんの人生の重要な問題は解決したでしょうか?
僕たちはどこに注意を向けるのかということをコントロールしないと、漠然とした不安に駆り立てられてしまい、効果がない何かをしたくなってしまいます。
世の中ではよく活字離れが問題視されますし、なかなか本を読むことができないという人も多いと思いますが、これは単に注意集中力の問題です。
本を読むことはできないのにゲームであれば夢中になっているということもあるでしょうし、やることが色々たくさんあって忙しいというのにYouTube や TikTok で1時間時間を無駄にしてしまうということも結構あるのではないでしょうか。
ぜひ皆さんにはマインドフルネスや瞑想で注意集中力を高めてもらい目の前のひとつの事に集中することができるようになってもらいたいと思います。
ここから先は、さらに余裕を作り出し、休日には、よりリラックスしつつ日常の生産性を高めていくための方法を解説していきます。
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