暑気払いだ!と意気込んだ2019年9月14日(土)、思いのほか涼しくなり若干拍子抜けなテンションでスタートした第9回インレク。終わってみれば当初の意気込みを上回るホットな一日となりました。

 1枠目はマイセン動物園展パナソニック汐留美術館へ。突然のTipsですが、パナソニック汐留美術館は「ホームページ割引」がいつでも使えますので来訪の際はお忘れなく。

 知らなかったのですが、ドイツのマイセン地方というのは磁器で有名な場所なのですね。ちょっとその、豚肉に衣を付けて揚げた食べ物が思い浮かぶなーとか、ぶっちゃけ磁器あんま興味ないしなーとか。

 ・・・思っていたら!

 ドハマりしましたですよ!

 見てくださいこれ!(一部を除き写真撮影OKというのもポイント高い展覧会でした)

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 磁器というと文字通り「器」しか思い浮かばなかった自分の見識の狭さを思い知ることになりました。磁器というのは材料と製法のことであり、精緻さと艶めきの両方を纏ったテクスチャと、透き通るような発色が蒐集欲をガンガン刺激してくるものだったんですね。

 メインのシャンデリア。これぞまさにフォトジェニック。

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 マイセン「動物園」というタイトルは、動物を象った作品にフォーカスが当てられていることを意味しています。しかし動物コーナーは撮影できるものが非常に限られており、少々残念でした。

- 撮影OKだった可愛らしい猫様 -
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 鮮やかな色彩と滑らかに光を反射する質感は、時の権力者が虜になったのも納得の美しさです。これはまた動物や人物の躍動感や生命感の演出にも大きく役立っている印象でした。

 マイセンの歴史は、アウグスト"強王"(=アウグスト2世、17~18世紀)という王様(強王ってすごいですよね。英語表記でも「August The Strong」だそうです)がアジア方面から運ばれてくる磁器にハマり、今でいうところの「リバースエンジニアリング」を命じて磁器を作らせるようになったことが始まりだそうです。素材探しから製法の探求までかなりの年月と労力がかかっており、しかも単純に本場の磁器作家を連れてくるのではなく最初から自力で作るという選択から、マイセン磁器は独自の進化を遂げることができたのではないでしょうか。

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 さて、「自力で作るつながり」ということで、2枠目はクラフトビール工房(BREWIN'BAR MONDE-主水-店内醸造銀座ビアバー)にお邪魔しました!

 ここだけの内緒の話で早々にネタバラシしますが、「自力で作るつながり」は今筆者がこのレポートを書いていて我ながらうまいこと思い付いたキーワードで、本当にそういう企画だったわけではありません(笑)。というのも当日は工房見学を実施していない日程だったところを、ご好意で見せていただいたという何ともラッキーなイベントだったのです。

 こちらがお店の奥に構えられた『銀座醸造所GinzaBrewery』です。本当に銀座の真ん中でビールが造られているのです!

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 ここでしばし製法についてレクチャーいただきました。IBU(国際苦味単位)とはどんな指標なのか(計算式がちゃんとあって、概ね数字が高いほど苦いが例外もある)、麦と麦芽の違い(ビール造りには発芽が必須)などなど「へぇ~」がいっぱいなひとときで、ビール好きな会員からは次から次へと質問が続いていました(笑)。

 そして一番の体験は、顆粒ホップを食べさせていただいたことです!ビールの苦味と風味がぎゅっと凝縮されていました。まさにビールの素という感じですね。

 10種類を超えるクラフトビールを定額飲み放題でいただけます。お食事がまた美味しくて美味しくて。

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 15時から飲み始めて、お店を出たのは20時を過ぎていたのではなかったでしょうか(笑)。

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 以上、9月の銀座からお届けしました!(記:A.W)