鎌倉散歩といえば、大仏様にお参りしたり、海に行ったり......。どこへ行っても飽きないけれど、なかでも王道中の王道、鎌倉駅周辺はいつ訪れても楽しいものです。

「苔寺(こけでら)」として有名な「妙法寺」にお参りに行ったり、大正ロマンを感じるアンティークなカフェ「ミルクホール」でお茶したりするのもいいですが、鎌倉駅と鶴岡八幡宮を結ぶメインストリート・小町通りは外せません。多くのお店が軒を連ねていてにぎやかな小町通りにまたひとつ、神奈川県の八百万の良いものと、末広がりの縁起物が集まる場所が誕生しました。

地元に愛されていくお店に

それは2017年3月25日(土)にオープンした「鎌倉八座(かまくらはちざ)」。地元の工芸や食材によるオリジナルアイテムをはじめ、地域色豊かなモチーフや四季を感じられる土産ものがそろっています。

広報担当の中川さんにどうしてここにお店を作ることにしたのかを伺うと、「鎌倉にお住まいのみなさんは、ご近所どうしで集まってのホームパーティなどが盛んだと地元の方々から伺いました。観光のお客さまはもちろん、地域にお住まいのみなさまの"ちょっとした贈り物" "気軽なおもたせ"探しの候補となるような、地元に愛されていくお店に育てていきたいと考えています」という答えが返ってきました。では、具体的にどのような商品があるのでしょうか。

オリジナリティあふれる鎌倉みやげ

まず目をひくのが、八幡さまの使いであり、平和の象徴とされる鳩モチーフのアイテム。陶製の鳩の中に、小さく折りたたんだお告げが入っている「鳩しるべ (白、桃)」(各450円)もそのひとつ。じつはこれ、ところ変わって伊勢神宮のおかげ横丁近くにある「ゑびや商店」の「めでたゑびくじ」では伊勢海老の形になっているのです。また出雲大社正門前の「えすこ」には因幡の白兎にちなんだ「うさぎみくじ」が......。ほかにもありますが、どれもご当地でないと購入できないところがお土産物としても喜ばれているポイントかもしれません。

また、鎌倉のどこかにある「豆粒町」を舞台にした、安野モヨコさんの漫画「オチビサン」のグッズが実店舗としてははじめて販売されています。

さらに「鳩」と「神奈川県の名産」のコラボ商品もありました。それは神奈川県の名産「横浜スカーフ」をルーツにもつ、相和プリント(神奈川県平塚市)による手捺染で仕上げられた「湘南手捺染 鳩菱紋シリーズ」。ペットボトルカバー、御朱印帳、ギャザーポーチ、小銭入れ、定期入れ、香袋などがあります。

そして神奈川県の伝統工芸品、箱根の寄せ木細工。同じ「木」なのに表情がすべて異なり、1ピースごとに個性がありつつもまとまりがあって美しい。なかでも「鎌倉八座」で販売されている太田木工の品は、シンプルでモダンなデザインが新鮮です。

おもたせとしても便利なのは、「鎌倉 ハニカムコーヒー」(840円)。北鎌倉の焙煎工場「ベルタイム」と一緒に作ったという「鎌倉八座ブレンド」です。自分用にも買って、ほっと一息。気持ちを整えたいときにいただくのもいいですね。

そのほかにも鎌倉の山や、鎌倉の海が描かれた「注染手拭い」、手のひらサイズのご当地だるま「子だるま 鎌倉大仏」など、オリジナリティあふれた品がそろった鎌倉八座。鎌倉めぐりでぜひ立ち寄りたいお店です。

[鎌倉八座]

住所:神奈川県鎌倉市小町1-7-3

電話:0467-84-7766

営業時間:9:30〜18:30

定休日:無休(年始は除く)

RSS情報:https://www.mylohas.net/2017/03/061452kamakura_hachiza.html