濃いオレンジの皮がきれいな「キワノ」。ウリ科キュウリ属だけあって、触った感じは確かにキュウリに似ています。大きな違いは、外に大きめのしっかりしたとげが生えていること。そのため、別名「ツノニガウリ」や「ツノメロン」と呼ばれています。植物学者たちはキワノのことを、野菜でもなくフルーツでもない、その"中間種"と位置付けているのが面白いところ。
大きさはちょうど片手に収まるぐらいで、大きいキウイ1個分ほどの重さです。食べ方は簡単で、縦に包丁を入れ、ふたつに割るだけ。後は中身をスプーンですくって食べます。外見はゴテゴテしているのに、中身は意外と少なめ。皮は食べれませんが、中身の種は非常に柔らかいので一緒に食べられます。食後のデザート一回分にちょうどいい大きさです。
Марк Тестерさん(@plasmababy69)がシェアした投稿 - 2017 10月 4 11:45午前 PDT
低カロリー(100gにつき22kcal)で、ビタミン・カリウム・マグネシウムを多く含んでいるキワノ。運動の後に食べたら、疲れも吹き飛んでしまいそう。室内温度で長時間保存することができ、ツノが食べごろサインを教えてくれるのがおもしろいです(ツノがやわらかくなる前に食べるのがコツ)。
値段もお手頃な、すっぱ美味しいヘルシーデザート中の様子は、まるでメロンゼリーのようなキラキラの粒が敷き詰められています。透明感あふれる緑色と、外殻のオレンジのコントラストがとてもきれい。味はとっても甘酸っぱく、後からほのかな甘みが追いかけてくる。例えるならば、ライムとマラクーヤ(パッションフルーツ)を食べた後、ほんのりバナナの甘さがやってくるようです。とても柔らかいジュレが口いっぱいに広がり、あっというまに溶けて、口の中が非常にさっぱり。
高級そうなキワノですが、ドイツのスーパーでは1個130円ほどで手に入ります。原産地はアフリカだそうですが、フランスはじめ、アメリカやニュージーランド、メキシコやイスラエルでも栽培されているそうで、これからどんどん市場に出回りそう。この見た目の不思議さと中身のおいしさのギャップ、そして冬でも安価に手に入ることが、キワノの人気の秘密かもしれません。
今やドラゴンフルーツやマンゴー、ライチなどと並べて「エキゾチック・フルーツ」の仲間入りをしつつあるみたい。店頭で見かけたら、ぜひ臆せず手にとってみてください。
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