色には、さまざまな効果があります。たとえば、高齢者の間で赤い下着をつけるのが話題になったことがありますが、赤には新陳代謝を高めて血行をよくする作用があります。また青い光にすることで街や踏切での事故や犯罪が減少したというデータがあります。
色彩心理でも、青には、心を落ち着かせる鎮静効果があるといわれています。その鎮静効果がある青は、食欲を抑制するのにも効果的です。青は、副交感神経に働きかける色といわれています。副交感神経を刺激することで、リラックスでき、ストレスの緩和が期待できるのです。必要以上に食べてしまう場合、ストレスが原因になっていることも。気持ちを落ち着かせることで、食欲を抑制することが期待できます。
3分でできる食べたい気持ちを抑える方法簡単にできるカラーヒーリングのひとつが、キュアカラー・ブリージング。色を思い描き深呼吸をするだけなので、用意するものもなく、手軽に実践できます。
1.食べたい気持ちなど、悶々とした気持ちと一緒に息を長く吐き出します。自分の気持ちと向き合いながら吐き出しましょう。3~10回繰り返すと落ち着いてきます。
2.気持ちが落ち着いてきたら、空や海など、青をイメージします。
3.目の高さの辺りから、イメージした色を深く吸い込みながら、アファメーション(自分の気持ちに対して肯定的な断言を唱えること。たとえば「わたしはお腹がいっぱいです」など)を行います。
4.自然な呼吸で息を吐きだします。
5.3と4を3~10回繰り返します。
感情にあった色の選び方食欲を抑制するのは、一般的に青が効果的といわれています。でも、人によっては青が苦手という人もいます。基本的に自分が好きな色を思い描き、心を落ち着かせればいいのです。とはいえ、どんな色を思い描けばいいのかわからないとき、迷ったときは、以下を参考にしてみては?
<ピンク系>
・愛されたいとき
・満たされたいとき
・不安でさみしいとき
<赤・オレンジ系>
・自信をもちたいとき
・やる気やモチベーションを高めたいとき
<黄色・オレンジ系>
・明るい気分になりたいとき
・自信をもちたいとき
<緑・紫系>
・疲れを癒したいとき
・気持ちを落ち着かせたいとき
<白・紫系>
・瞑想、内観したいとき
<青系>
・冷静になりたいとき
・気持ちを落ち着きつかせたいとき
ピンクは、一般的に食欲を増進する色といわれていますが、ダイエット中は心が満たされていないことが多いもの。気持ちを満たしたいというときに有効な色と言われています。
人それぞれ、自分に必要な色は違います。食欲だけでなく、気持ちを変えたいときにも有効なキュアカラー・ブリージング。場所を問わず実践できるので、仕事中など、気分をリフレッシュしたといときにもおすすめです。
(株)キュア・カラー代表・日本カラーヒーリング協会 代表理事 関口智恵
色彩プロデューサー、メンタルコーチ。<色彩心理×女性性>の視点から、美しく 年を重ねて、もっと魅惑的で自立した女性になりたいかた、組織の中で無理す ることなく輝きながらリーダーシップをとりたいかたむけにセミナー、コーチングなどを行っています。光と色・音波のセッション~サウンズスキャニングセラピーなど。
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