ついつい不調の言い訳に使ってしまう便利な言葉「ストレス」。でも、ストレスが溜まっているかどうかは目に見えないし発散の仕方もわからなくて、結局は放置......。そんな日々を過ごしていたら、「ストレスホルモン」という言葉を目にしました。


ストレスがかかると分泌されるホルモン

「ストレスホルモン」とは、ストレスを受けた時に分泌されるホルモン「コルチゾール」のこと。このホルモンは、肉体的・精神的なストレスがかかると分泌され、疲労と戦ったり、免疫力を上げたり、エネルギーを保持したりと、とても重要な働きをしてくれているので、適度に分泌されている分には問題ありません。

しかし、過度なストレスがかかると、コルチゾールが増えてしまい、不眠に陥ったり、甘いものに走ったり、免疫力が低下したりという問題が生じるのだそう。そこで、余計なストレスは解毒しつつ、ストレスホルモンと適度に付き合える3つの方法をご紹介します!


かんで、食べて、飲む!

「かむ」
イギリスのある研究によれば、軽くストレスを感じている状況でチューインガムをかむと、かんでいない人よりも12%ほどストレスホルモンを減らすことができるという結果に。これは、チューインガムが血圧に働きかけ、ストレスホルモンの分泌に関係する脳の一部を刺激するからと言われています。
「食べる」
板チョコレート(ダーク味)を食べ続けると、2週間後からストレスホルモンが減少するそう。また、免疫システムも改善され、細菌などに対する抵抗力が上がるとのこと。ちなみにこれは、午前中に半分の板チョコ、午後にその残りを食べるという実験によるもの。ただ、糖尿病などの心配がある人は、チョコレートの摂取量を医師に相談することをおすすめします。
「飲む」
イギリスの医師の研究では、お茶に含まれているポリフェノールとフラボノイドに、コルチゾールを減少させる効果があると言われています。例えば、ストレスの多い仕事を、常にお茶を飲む人と時々お茶を飲む人とに同じように割り当てると、前者では47%、後者では27%のストレスホルモンの減少が見られるという結果が出されています。

その他にも、iPodなどで常に音楽を聞いている患者のほうが抵抗力があがるという報告もされており、音楽を聞くのはストレスホルモンを減少させるひとつの手なのだそう。また、6時間睡眠が推奨される傾向にあったものの、これだとストレスホルモンが50%上昇するのだとか。昼寝を含めて最低8時間の睡眠がストレスホルモンをかいならすのに良いとされています。

いつも気持ちよく過ごしたいなら、自分のストレスホルモンと仲良く付き合って、解毒するように心がけたいもの。ピンチな状況でも、「かんで、飲んで、食べる」を実践すれば解決できそうな気がしてきました。

photo by Thinkstock/Getty Images

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