▼氏名:工藤満美(45歳)
▼職業:スタイリスト/着物講師/一般社団法人ランガール理事
▼ハマっているスポーツ:トレイルランニング
▼競技歴: 7年
▼頻度:週2~3日(トレーニング含む)
▼SNS:Instagram
Q:どのエリアでトレイルランニングをしていますか?
神奈川の丹沢周辺、東京の高尾山、埼玉南西部の奥武蔵がよく行くところです。あと、たまに富士山の方へ行きますね。特に本栖湖周辺は逆さ富士が見えるところも通るので、最近走ったコースの中ではとても楽しめました。
Q:トレイルランニングを始めたきっかけは?
トレイルランニングを始める前は、10年ほどマラソンにハマっていました。ホノルルマラソンに出場したり、サブ4(フルマラソンを4時間未満で走り切ること)を目指して必死に練習したり、 ストイックにやっていた時期もありましたが 、ある時友人に「山を走ってみない?」と誘われたのがきっかけです。
体力には自信があったのですが、はじめて走った後は筋肉痛と疲労感がすごかったのを覚えています。もともと自然が好きなので、ロードとは違ってワイルドで、足元に気を使いながらテクニカルに進んでいくという点がとても新鮮でハマってしまいました。
Q:トレイルランニングをはじめて良かったことは?
とにかく、体力がつきました。山を走るのって、舗装路を走る3倍くらいの体力がいるんです。仕事柄、移動が多くて1日中歩きっぱなしのこともあるのですが、疲れにくくなり、 マッサージにも行かなくなりましたね。
あとは友人がたくさん増えました。みんないい人ばかりで。 職業や立場はそれぞれですが、同じ目線で会話ができたりするので、こういう出会いが本当に財産ですね。
Q:トレイルランニングをはじめて変わったことは?
トレイルランニングはとにかくカロリーを消費するので、たくさん食べるようになりました。ダイエットなんて言ってられません。走る前はおにぎりやバナナなど、エネルギーになる炭水化物を食べますし、走り終わった後は、 ラーメン、焼肉、スイーツなど。疲れてくるとしょっぱいものか甘いものが食べたくなるので、身体が欲しているものにあらがわず、とにかく食べまくります。ヘルシーなのか、わかりませんし、MYLOHASっぽくなくてすみません(笑)。
トレイルランニングの楽しいところは?
舗装されていない山道を、テクニカルに進まなければいけないところが楽しいですね。もちろん上り坂は体力的にもキツイのですが、山頂からの景色は格別。季節によっても、時間帯によっても表情が違いますし、とても気持ちがいいです。
トレイルランニングの難しいところは?
山という大自然が舞台になるので、あらゆるリスクに備えての準備と装備が必要なところです。以前、レース中にハチの大群に襲われたことがありますし、下り坂で靭帯を切ってしまったこともあります。ハチなどの虫対策としては、ポイズンリムーバーという毒を吸い出す道具の携行が必要ですし、怪我をしないためには、テーピングをしっかり巻いておくことが大事。天気も変わりやすいので、雨風をしのぐウエアも必要になります。
トレイルランニングは基本自己責任になりますので、事前に天気やコースを確認するのはもちろん、荷物が重くなったとしても、準備は万全で臨むことが大切だと思います。
トレイルランニングにおける目標はありますか?
4月に開催される『UTMF(ウルトラトレイルMt.FUJI)』を完走することです。このレースは制限時間46時間で距離は約170km、累積標高8000mという過酷なものです。トレイルランナーの間では、100マイラー(160km)を完走したというのはひとつのステータス。
わたしも2014年のUTMFに参加した時に、完走できたんですよ! ただ、「まぐれかな?」という思いもあるので、もう一度挑戦してみたいと思っています。(昨年も参加したのですが、47km付近で大雨洪水警報のためレースが打ち切りになったので、リベンジです)
トレイルランニングをするうえでのお気に入りアイテムは?
SUUNTOのGPSウォッチ『SPARTAN ULTRA』です。走行距離や標高、ラップタイム、コースガイドなど、トレイルランニングに欠かせない機能が使いやすくて便利です。ほかにもすごい機能がたくさんあるのですが、機械音痴なので使いこなせていません……。
ご自身にとって、トレイルランニングとは?
心も身体も整えてくれる最高の贅沢!
文/Tadack(Green House) 撮影/内山めぐみ