昔から伝わる健康法のひとつ「ツボ押し」。今回は、なかでも女性なら知っておきたい、美のツボをご紹介します。
漢方では、「気血」の通り道(経絡)にある調整ポイントといわれ、全身には365以上ものツボがあると言われています。そんなツボを刺激することで、不調を改善するのはもちろん、気の流れや血巡りを整えることもできるんです。
まずは、自分のカラダにあるツボを探してみましょう!
以下に該当する部分が、ツボのある場所です。
・押すと痛かったり、過敏な反応がある
・押すとしこりがあるように感じる
・皮膚が張っているような気がする
・くぼみがあるように感じる
続いて、正しいツボの押し方をご紹介します。
ツボを押す時は、ゆっくりと呼吸しながら、息を吐く(呼気)と同時に、痛いと感じるくらいの強さで1回10秒程(顔の場合は5秒程度)押します。これを5~6回ほど繰り替えいます。
早速、実践編! 美容に効くツボを目的別にご紹介します!
女性ホルモンアップ、ストレス解消には
「三陰交(さんいんこう)」
内くるぶしから指4本分(3寸)上がった、ところにあるツボです(大抵の方が圧すと痛みが強い部分です)。
女性ホルモンや、ストレス、疲れ、貧血などに関連するといわれる「内臓」「脾」「肝」「腎」の経絡が交わる大切なツボです。
ダイエット、ダルさ解消には
「百会(ひゃくえ)」
頭頂部のほぼ中央で、両耳の上端を結ぶ線と眉間の中央から延ばした線が交わるところにあるツボです。
カラダ中の気の流れが合流する場所で、刺激することでダルさの解消や、上がり過ぎた気を落ち着かせることでお腹が満たされ、食べ過ぎを防いでくれるといわれ、ダイエット効果も期待できます。
むくみ解消、疲労回復には
「湧泉(ゆうせん)」
湧く泉という名前が示すとおり、心とカラダのエネルギーが泉のように湧きでるとされるツボです。疲れ気味の方や、むくみがちな方におすすめです。カラダの不要な水をデトックスするのをサポートします。
情緒不安定、うつ状態には「壇中(だんちゅう)」
両乳房のトップ真ん中にあり、呼吸を整え、気の巡りを改善するツボ。呼吸が浅い方のほとんどが、痛いという場所。情緒不安定、憂うつ症に効果的です。
今回ご紹介したのは、分かりやすい大事なツボばかり。ぜひ、生活に積極的にとりいれてみてくださいね。
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(余慶尚子)