気持ちが伝わる
とあるタレントAさんと仲良くさせてもらっていて、ある時、Aさん主催のイベントがあるので何か協力いただけませんか? と、すごく申し訳なさそうにお願いされたというか、可能ならレベルの相談をうけたことがありました。僕は、人として好きな人や大切に思っている人なら、男女問わず、出来ることは協力したい精神があるので、快く協力することにしたのです。
その結果、Aさんからそのイベントが大盛況で終わることができたと嬉しい報告を受けて、安心したと同時に、そのAさんの印象がさらによい印象に変わりました。なぜなら、Aさんとは連絡はいつもLINEでやりとりしてるのに、その報告のときだけは「手紙」でその嬉しい想いを送ってきてくれたからです。
時にはアナログもよい
AさんもLINEで「ありがとうございました。無事、イベントも終わって大盛況でした」と送ることもできたと思うのです。もし、LINEだけでも僕としては嬉しく感じたでしょう。それを手紙で、しかも直筆の文章で送ってくれたというひと手間、ふた間入っていることが、今の便利な時代だからこそ、余計に胸に刺さった感じがしました。
改めて手紙のいいところって、文字にその人の性格や温かみがにじみ出るところなんですよね。名刺交換をしたあと、ビジネス書に書いてあるとおり御礼メールを送る人はよくいます。でも皆さんよく考えてみてください。そんな人はたくさんいるわけで、もらう相手からすると当たり前すぎて記憶に残りません。本当にその人と繋がりたいなら、手紙を書いて自分の想いを伝えるくらいやるべき。そうすれば間違いなくその人の記憶に残るはず。さらにその先をいくコミュニケーションの達人になりたいなら、送るハガキや貼る切手も季節に合わせたデザインに変えてみるといいですね。
結論、何でもそう。人と同じことをやってもダメだということです。タレントAさんとの今回の件をきっかけに、僕も何かのタイミングで手紙を書いてみようと思いました。
(イラスト・トミムラコタ)