近年ブームの「糖質制限ダイエット」。文字通り、お菓子やジュースといった糖分を控えるダイエット法ですが、より高い効果を狙ってご飯やパンなどの炭水化物も制限するケースがほとんど。途中で断念する人も多いようです。

しかし、管理栄養士の浅野まみこ先生は、「MCTオイルを活用すれば、もっと簡単に糖質制限に成功できる」と話します。「MCTオイル」で糖質制限ダイエットを楽に成功させる秘訣について、教えていただきました。

糖質を減らすだけの“失敗パターン”は逆に太りやすくなる

糖質制限ダイエットをしていると空腹感だけでなく、頭がボーッとしたり、集中力が切れてしまったり……日常生活に支障が出てやめてしまったという経験、ありませんか? 

じつはこれ、“低血糖”ゆえに起こる症状。単に糖質だけ減らすというやり方はキケンなようです。

「本来は糖質をカットした分、“たんぱく質”や“脂質”で補う必要があるのですが、実際には糖質を減らした分、摂取エネルギーまで少なくなってしまう人が多いのです」(浅野先生)

浅野先生によると、糖質制限でもっとも多い失敗パターンがこの“エネルギー不足”によるもの。というのも、糖が足りなくなったカラダは筋肉を分解し、そこからエネルギーを作ろうとします。すると、筋肉量が減少し→基礎代謝も落ち→脂肪が燃焼しにくくなるという負の連鎖に陥ってしまうのです。

さらに悲しいことに、筋肉量が落ちた隙間に脂肪がつきやすくなり、かえって太ってしまうという悪循環を招くそう。

「こういった負のスパイラルに陥らないよう、上手に糖質制限をおこなうことが重要です」(浅野先生)

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MCTオイルが糖質制限に最適なワケは?

そうはいっても、「せっかく糖質を控えたのだから、他に何か食べるなんて!」と考えてしまいそう……。

「そこで役立てたいのがオイル。なかでも「MCTオイル」を上手に活用するのがポイントです」(浅野先生)

そもそも「MCT」とは、「中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglycerides)」のこと。ココナッツやパームフルーツなどに含まれている天然成分で、普通のオイルよりも消化・吸収が早く、すぐにエネルギーになりやすいという特長があります。

オリーブオイルなどの「長鎖脂肪酸」の場合、エネルギーになるまでに腸管→リンパ→肝臓→代謝経路……と長い時間がかかるところ、MCTはダイレクトに肝臓に届いて代謝されるので、糖質の代わりに脂質を摂ろうと考えた場合、効率よく分解されてエネルギーになりやすいのです。

また、MCTにはこんなうれしい効果も。

MCTを摂ると、ブドウ糖に代わるエネルギー源=「ケトン体」を作りやすい体質になり、体脂肪を分解してエネルギーを作りやすくなるため、その点でも糖質制限ダイエットに効果的と言えます」(浅野先生)

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ダイエット中にありがちなアノ問題も解消!

ダイエット中にオイルを摂るのはちょっと抵抗がありそうですが、メリットは他にも。

まず、オイルは腹持ちがよいため、とくに糖質制限ダイエット中によくある空腹感によるイライラを自然と解消してくれます。

そして、ダイエット中のイライラといえば、便通が滞りがちになることもよくありますが、オイルが潤滑油のような役割を果たしてくれるので、水分とともに意識して摂ればその心配も減らせます。

もちろん、ただのオイルではなく、エネルギーになりやすいMCTを摂るのがポイントです。

MCTの上手な取り入れ方

浅野先生がおすすめするMCTの取り入れ方は、日々の食事に“ひとふり”する方法。

冷奴や納豆など、植物性たんぱく質を摂るときや、スープなどの汁物を飲むときに、MCTをひとふりするのがおすすめ! また、サラダを食べるときにMCTにレモンや塩胡椒をまぜて、オリジナルのドレッシングを作ってみてはいかがでしょうか」(浅野先生)

MCTはいろいろな料理に取り入れやすいので、気軽に楽しむのがよさそう。

過去に糖質制限ダイエットに挫折してしまった人も、MCTの力を借りれば今度こそ目標に近づけるかもしれません。

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