ヴィーガン素材で華やかな伊達巻
おせちの代表メニュー「伊達巻」は、通常、魚のすり身が入った卵焼き。見た目も華やかなので、おせちには欠かせない一品です。また、甘くふんわり仕上げられたものが多いので、子どもにも人気ですよね。私も子どもの頃、お正月料理のなかで伊達巻ばかりをいくつも食べていました。
Veganでも伊達巻の幸せをつくりたくて、今回やっと納得できるものができたのでご紹介します。
もちろん、卵や魚ではないので、味はご存知の伊達巻とは違うものですが、甘く柔らかな味わいや、気分が華やぐ見た目にはできていると思います!
野菜のやさしい甘さ。“かぼちゃのVegan伊達巻”のレシピ
Vegan伊達巻の黄色と甘みはかぼちゃ、ふんわりした口当たりは水切り豆腐と大和芋でつくりました。卵や魚の香りや味はないですが、気分は伊達巻。冷やして食べればかぼちゃの蒸しケーキのようです。
混ぜて焼くだけの簡単レシピ。少し甘めにしましたが、好みでてん菜糖の量を加減してください。
かぼちゃの伊達巻き
<材料> (18cm角ケーキ型・まきす一本分)
水切りをした絹ごし豆腐 180グラム(約2/3丁) 皮をむいた大和芋 130グラム 加熱して皮をむいたかぼちゃ 150グラム 葛粉 10グラム ベーキングパウダー 5グラム メープルシロップ 30グラム てん菜糖 12グラム 塩 ひとつまみ 菜種油 大さじ1.5 無調整豆乳 20〜40グラム(水分量に応じて加える)<つくり方>
豆腐の水を切り、大和芋とともにフードプロセッサー(なければミキサー)にかけなめらかにする。 蒸して皮をのぞいたかぼちゃ、葛粉、以下すべての材料を加え、さらに撹拌する。このとき、かぼちゃの状態などによって固い場合があるため、様子を見ながら豆乳を20〜40g加えて調整する。“ホットケーキの生地”程度の流れ方が理想。 18cm角の型にオーブンシートをひき、生地を流し入れ、170度のオーブンで35〜40分焼く。 焼き色がつき表面がしっかり固まっていれば一部柔らかくてもOK。熱々のうちに巻き簾で巻き、そのまま冷ましたら完成。鬼巻き簾があればギザギザ模様がつきますよ。柔らかい場合も冷蔵庫で冷やすと固まります。卵アレルギーの人も楽しめて、冷蔵で保管すれば4〜5日はおいしく食べられますので、家族が集まるお正月、Vegan伊達巻もいかがでしょうか?
Photo by 柳詰有香 Yuka Yanazume
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Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。 動物性のものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。 本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っています。
大皿彩子 Saiko Ohsara
Alaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂代表、“おいしい企画”専門のフードプランナー。Veganカフェ「Alaska zwei」の運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp