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女性がかかるがんの中で、卵巣がんが占める割合は3%ほど。でも、女性の生殖器系のがんのなかではもっとも命にかかわります

卵巣がんは、気づきにくい病気

女性の体には、子宮の左右にそれぞれ1個ずつ、計2個の卵巣があり、その卵巣のはたらきによって、ホルモンと卵子が作られます。

卵巣がんとは、卵巣にできるがんのこと。米国では、毎年約2万人の女性が卵巣がんと診断されます。

閉経後の女性や、卵巣がんの家族歴がある女性は卵巣がんになるリスクが高くなります(※1)。

一生のうちに、卵巣がんにかかる女性は75人に1人。

卵巣がんは、「サイレントキラー」と呼ばれることも。初期のうちは自覚症状がほとんどなく、加齢や閉経に伴う、何てことのない体調の変化と勘違いされやすいからです(※2)。

女性がかかるがんのうち、卵巣がんが占める割合はたった3%ほどですが、生殖器系のがんのなかでは、もっとも命にかかわります(※3)。

日本の最新のデータにおいては、2014年に卵巣がんと診断された女性は1万11人、2017年に卵巣がんで亡くなった女性は4745人でした。罹患率と死亡率は最近40年間にわたって上昇傾向にあります。ただし、最近10年間は横ばいに近くなってきました(国立がん研究センターがん対策情報センターの統計より)。

重要なのは、卵巣がんは発見が早ければ早いほど、生存率が高くなることです(※4)。

卵巣がんにはどんな種類があるの?

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卵巣がんには3つのタイプがあります。細胞のどの部分にがんができるかによって、次のように分けられます(※5)。

上皮性(じょうひせい):卵巣がんのなかでもっともよくみられるタイプ。卵巣の表面をおおう上皮にできる腫瘍。卵巣がんは上皮細胞から発生することがとても多い。 胚細胞性(はいさいぼうせい):卵子のもとになる胚細胞にできる腫瘍。卵巣がんの2%ほどを占める。 性索間質性(せいさくかんしつせい):卵巣の結合組織にできる腫瘍。エストロゲン、プロゲステロンを産生することも多い。卵巣がんに占める割合は、1%くらい。

卵巣がんの合併症は?

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卵巣がんの合併症は、治療の方法によって異なります。たとえば、化学療法をすると疲労感、脱毛などの副作用がみられます。手術で両側の卵巣を取り除くと、閉経前でも早期の閉経を経験することに。

また、卵巣がんは腹部のほかの場所や、骨盤内の臓器やリンパ節にひろがることもあります(※6)。

原因・症状については、次回に。

※1 CDC ※2 NCBI ※3 CDC ※4 NOCC ※5 American Cancer Society ※6 American Cancer Society

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Brittany Risher/Ovarian Cancer: How to Keep This Deadly Disease out of Your Future
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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