東大の研究でわかった、やけ酒のあとに起こることとは？

ハーバード大学やNASA、東京大学など国内外の最新研究結果から、科学的に効果が証明された「元気になれる方法」を、毎日ひとつずつご紹介していきます。 image via Shutterstock

やけ酒をすると、
イヤな記憶、イヤな気持ちが
より強く定着してしまう

（東京大学大学院野村と松木の研究）

やけ酒はストレス解消になるどころか、かえってイヤな記憶を強めてしまうことがわかりました。東京大学大学院薬学系研究家の野村・松木の研究にこのようなものがあります。

ネズミに電気ショックを与え、アルコールを注射し、そのあとどのようにふるまうかを調べたもの。アルコールを注射されたネズミは、電気ショックのことを忘れるどころか、かえって電気ショックによる恐怖を強め、臆病になってしまったのです。

脳をホワイトボードにたとえると、水性マジックを備えていたのに、いつの間にか油性マジックで書かれるようになり、書かれているのは自分にとって忘れたい内容（なのに消えない）という状況になってしまいますよ。

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明治大学教授　堀田秀吾

言語学博士。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言語とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。

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