巣鴨駅前胃腸内科クリニックで、日本初の胃弱外来が開設されました。胃の不快感は、日々の生活の質にかかわってきます。また、大きな病気が隠れている心配も。
気になる胃弱や、専門外来で行われている診察や治療とはどんなものでしょうか? 院長を務める神谷 雄介先生にさまざまな質問をぶつけてみました。
Q6. 根本的な胃弱の予防法は? 気になる症状があったらどうする?
image via Shutterstock何と言っても、生活習慣を整えることですね。睡眠をよくとって、高脂肪食を避け、不安感が強いストレスに関しては溜め込まないようにしていくということでしょうか。
仕事や育児、介護など、生活習慣を変えることが難しい人でも、少しでもできることから生活を整えていく。そのうえで生活改善できない場合には、症状に合わせた薬を使っていくなど、胃弱とうまく向き合っていくことが大切です。
気になる胃の症状があれば、信頼できる専門の医療機関へしっかり相談してください。受診の際には、どういう状況でどういう症状が起こるのか、具体的に伝えていただくといいですね。たとえば、食後すぐに胃の痛みが出るのか、食間に気持ち悪くなるのか、食べている最中にお腹が張るのかなど。
どういうときに、どういう症状がでるのかがわかれば、どのタイミングで薬を出すのか、どのタイミングで飲んでもらうと効果が得られるのか判断できます。何か原因になっていることがあるのかも、わかりやすく教えてください。
慢性的な症状がある場合には、自分で決めつけずに検査を受け、器質的な病気を除外していくことが必要です。そして胃弱と診断されたら、生活全般を改善させていきましょう。胃弱外来では、患者さん自身が客観的に自分の状態を知り、症状に対処していけるようにサポートしています。
神谷雄介(かみや ゆうすけ)先生
巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長。国立佐賀大学医学部卒業。板橋中央総合病院にて内視鏡的胆管膵管造影を大井至先生に師事。その後、卓秀会平塚胃腸病院にて胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。年間3000件弱の内視鏡検査、早期がんの治療・内視鏡手術を施行。2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニック開業。内視鏡検査や胃腸症状専門外来、がんの予防・早期発見に力を入れ診察を行っている。理想の医師の姿は「患者さんの相談役のような形でずっと傍に寄り添う主治医」。