夜よく眠ることは健康的な生活に不可欠な要素ですから、睡眠障害のほとんどが多くの合併症に関連していると聞いても意外ではありません。中にはかなり重大なものもあります。
今回は、睡眠障害が引き起こしやすい合併症と、予防について説明します。
睡眠障害の基本と、代表的なタイプについては、こちらの記事で。
睡眠障害を引き起こす原因と症状については、こちらの記事で。
睡眠障害の治療法については、こちらの記事で。
長い間睡眠障害がある場合に、いちばん多く見られる病気は?
image via shutterstock 2型糖尿病:不健康な睡眠は、糖尿病につながる血糖コントロールの悪化に影響します。 心臓の病気:睡眠が少なすぎると、高血圧など心臓病のリスク要素が増えるという研究結果があります。 肥満:睡眠が少なすぎると、身体の代謝プロセスが混乱して、体重増加と肥満につながる可能性があります。 うつ病:睡眠不足とうつ病の因果関係は十分に理解されていませんが、睡眠障害とうつ病のリスク増加が関連していることは明らかです。[18][19][20]日常生活で見られる影響は?
image via shutterstock睡眠不足は次のような日常生活の問題にもつながります。
職場や学校での成績が下がる 思考や集中力に問題が起きる 反応するまでの時間が遅くなるため、車の運転に危険が伴う 不安症など多くの気分障害や、精神衛生上の問題が起きるリスクが高くなる 社交生活に問題が起きる 運動能力や身体機能が低下する睡眠障害が引き起こしやすい合併症
image via shutterstock睡眠障害のタイプによって、特定の合併症になりやすくなります。[21]
睡眠時無呼吸の合併症
喘息と一部のがん 慢性の腎臓病 緑内障などの目の病気ナルコレプシーの合併症
鮮明で恐ろしい悪夢 「自動症」。眠り込んでしまった後も、食べたり車を運転したりするなど、何かの行動を続けること。夢遊病のようなものです。問題となるものであり、危険でもあります。[22]睡眠障害は予防できる?
image via shutterstockナルコレプシーのような一部の睡眠障害の場合、実際のところ予防する方法はありません。
でも、不眠症や睡眠時無呼吸などほかの多くの睡眠障害であれば、リスクを低下させるためにできることがあります。次に挙げる方法は、このタイプの睡眠障害の治療目的で医師がすすめるライフスタイルの変更と同様なものです。
一定した睡眠……覚醒スケジュールに従う 毎週5日、少なくとも30分運動する 健康的な食事を摂る 昼寝をしないようにする アルコールとカフェインを摂るのを最小限に抑える。特に寝る前。 リラックスできるような“寝る前の習慣”を作る 健康的な体重を維持する 禁煙する 眠っていないなら、ベッドに入らない。しばらくの間、起き上がってから、また眠ろうとしてみる 寝る前は電子機器やディスプレーの使用を避ける[1] CDC [2] CDC [3] Cleveland clinic [4] Mayo clinic [5] National Sleep Foundation [6] Cleveland clinic [7] AASM [8] NLH [9] Cleveland clinic [10] Cleveland clinic [11] Cleveland clinic [12] Cleveland clinic [13] CDC [14] Mayo clinic [15] Cleveland clinic [16] Cleveland clinic [17] Cleveland clinic [18] ACC [19] Mayo clinic [20] NCBI [21] NIH [22] NIH [23] Cleveland clinic [24] National Sleep Foundation
環境を整えることも必要
寝室を快眠スペースに変える9つの工夫。ベッド下収納、家具の配置は?
風水のエキスパートに聞いた、数分で眠りに落ちる寝室のつくり方
Markham Heid/Sleep Disorders: Every Important Fact to Know About Symptoms, Diagnosis, and Treatments
訳/STELLA MEDIX Ltd.