それは、仕事が変わった、赤ちゃんが生まれた、あるいは親の介護をしなくてはならないといった、かなりストレスの多い状況におかれているのが原因なのかもしれないし、あるいは、お金のことでケンカになったり、浮気が発覚したり、性生活が破綻しているせいかもしれません。
自分を優先しだすと、関係がずれる
ふたりの関係が負のスパイラルにはまってしまうのには、じつにさまざまな可能性が考えられます。
結婚生活がゆらぎ始めたとき、確かなことがひとつあります。それは、それぞれが互いに、ふたりの関係に必要なことよりも、自分の求めることを優先しはじめるようになってしまうこと。そう話すのは、認定マリッジ&ファミリーセラピストのリサ・ガネルさんです。そうなると苦しい状況に対処できなくなってしまうし、同じ認識を共有できないため、お互いの話がかみあわなくなってしまうのです。
つまりそれって離婚を考えたほうがいい時期だということ? いいえ、必ずしもそうではありません。
あなたとパートナーの心がすっかり離れてしまっているように思えても、問題を乗り越えて以前のように親密になれる方法はあります。
それにはとにかく改善するように努力するしかない、と専門家は口を揃えます。まずは、あなたの結婚生活が修復できるかどうかを知ってみましょう。
結婚生活を諦める前に、できること
image via shutterstock結婚は大きな投資です。そう考えると、損失をカットする時期なのかどうかを確実に判断するのは、かなり難しいもの。
でも、度重なる裏切りに直面していたり、肉体的あるいは感情的に虐待を受けていたりするのでない限り、別れることを公に宣言する前に、ふたりの関係を修復するための本格的な努力をするよう、ほとんどの専門家がすすめています。
「人は物事がうまくいかなくなると、いとも簡単にさっさとあきらめてしまう傾向がある」と言うのは、結婚カウンセリングを専門とする認定セラピストのブランドン・サンタン医学博士です。
1. これまでを振り返ってみる
image via shutterstockまずは、ふたりで一緒にこれまでのことを率直に振り返ることから始めてみましょう。
現在の状況はとりあえず保留にするとして、全般的にふたりの関係は良好でしたか? よい時期と悪い時期のサイクルを繰り返すのはいたって普通のこと。だから、単に現在が難しい時期にあたっているだけなら、なんとかがんばって乗り越えるだけの価値はあるのです。(サンタン博士)
2. 周囲への影響を考えてみる
image via shutterstockまた、子どもや親戚、親友など周囲の人が、あなたの離婚によってどのような影響を受けるのかを考えてみるのも助けになります。
「影響を与えてしまう人たちのことを考えて結婚生活を修復しようとするのはまったく問題ないどころか、とても重要なことです。強い絆で結ばれた結婚は、家族やコミュニティの結束も強くするのです」(ガネルさん)
3. 自問してみる
image via shutterstock最後に、ただ単に隣の芝生は青く見えるという罠に陥っているだけなのではないか、自問してみましょう。「ほかのパートナーと一緒になれば幸せになれるかも、という思考にとらわれる人も多いのですが、問題をはっきりさせない限り、その問題はあなたについてまわります」とサンタン博士。
ふたりの関係がもめている原因が、あなたにあるなら(たとえば、お金の使い道について相手に嘘をついている、根拠もなく嫉妬深くなっている、など)、ほかの人と新しい関係を築いたとしてもまた同じような問題が起こるでしょう。
次回の『Prevention』記事に続きます。
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Marygrace Taylor/How to Save Your Marriage: Steps to Take Before Calling It Quits
訳/Maya A. Kishida