image via shutterstock

「筋力トレーニングで筋肉をさらに鍛えると、ケガから身体を守れるようになるんです」

そう説明するのは、認定パーソナルトレーナーで『Prevention』ではフィットネス記事の寄稿編集をしているラリサ・ディディオさんです。

筋力トレーニングには身体を鍛えるだけでなく、ほかにもたくさんいいことがあります。前回は、筋力アップ以外の筋トレがもたらすメリットを紹介しました。

今回は、筋トレが心にもたらすメリットをまとめます。さっそく今日からダンベルを手に、筋力トレーニングを始めてみましょう!

筋トレのベストな頻度、鍛えるベストなペースは、こちらの記事で。

1. ストレスに対処して気分が上向きになる

image via shutterstock

仕事できつい一日を過ごし、緊張をほぐしたくありませんか? そんなときこそウエイトを手にしましょう。ほかのエクササイズと同様に、筋力トレーニングでも、気分をよくするホルモンであるエンドルフィンが分泌されるので、気持ちが前向きになります。

また最近の研究によると、筋力トレーニングを含む運動は、アルツハイマーや認知症の予防によいのではないかとも言われています。コロンビア大学アーヴィング・メディカル・センターの研究者らは、運動の最中に分泌されるホルモンのイリシンが、海馬(学習と記憶に関する脳の部位)の中のニューロンの成長を助けることを発見しました。

「どんなタイプの運動でも気持ちは高揚しますが、筋力トレーニングなら身体がさらに強くなった気分になるし、ストレスの影響を直接的に受けやすい腰や首の筋肉も鍛えることができますよ」(ディディオさん)

2. 記憶力や脳の健康を改善する

image via shutterstock

『British Journal of Sports Medicine』誌に掲載された2016年のレビューによれば、50歳以上の人における身体的活動が、現在の神経系の状態を問わず、認知低下の予防、あるいは遅延に役立つ可能性が考えられるとのこと。

身体を動かしていると、酸素をたくさん含んだ血液が脳に送りこまれ、神経可塑性(新しい神経連絡をつくり、環境の変化に適応する脳の能力)が促進されます。神経可塑性が増加すると、人生にはつきもののストレスの多い状況にうまく対応できるようになり、精神的にも元気でいられるようになるのです。

「確かに『American College of Sports Medicine』誌でも、異なる種類のエクササイズが高齢者の認識能力にどのようなプラスの効果を与えているかという調査研究をいくつも掲載しているんですが、どの調査もさらに追求していく価値のある研究分野だという点で一致していますね」(リード博士)

3. 心身の調子を整えることができる

image via shutterstock

ワークアウトを行うとき、両手でウエイトを持ち上げることほど、自分の感覚を研ぎ澄ませるのによいものはありません。

筋力トレーニングを行うと、1回ごとに最大限の力を引き出すために、呼吸を使うということをしっかり意識するようになります。おまけに複合的な動きを行うことで、傾聴力や認識力も試されます。トレーナーの合図を処理して正しい動作をするには、いくらか頭を使いますからね!

運動で元気に!

毎日ストレッチをすると、こんなすばらしいことが身体に起きます

脳の状態をよくしたいなら、いつ運動するのがいい?

Tiffany Ayuda/7 Incredible Benefits of Lifting Weights That Have Nothing to Do With Building Muscle
訳/Maya A. Kishida

RSS情報:https://www.mylohas.net/2019/05/191067pvn_muscle3.html