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こんなことって、あるのでしょうか……。

これはアメリカ、ミズーリ州在住の女性の身に実際起こった話です。

耳に水が入ったと思った

左耳の中がポコポコして水が流れるような音がすると気づいたスージー・トーレスさんは、初めは耳の中に水が入ったんだろうと思っていました。

「火曜日に目が覚めたら、左耳の中に水が流れるような音が聞こえたんです。泳いだときに耳の中に水が入ることがあるでしょう? それに似ていました」と、トーレスさんは地元のTV局Fox4カンザスシティのインタビューに答えています。アレルギー注射のただの副作用だろうと思ったトーレスさんは仕事帰りに病院に行ったのですが、医療助手が目にしたのは悪夢のような事態だったのです。

さらに看護師2名、医学生3名、医師1名が集まってよく調べた結果、トーレスさんは耳の中にクモがいると伝えられたとCNNは報道しています。耳を洗い流すのはあまり役に立ちそうになかったため、医療チームはクモを引っ張り出すという決断を下しました。「耳に挿入される器具を見て、パニックを起こしそうになりました」とトーレスさんは話しました。

皮膚に深刻なダメージをおよぼす

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しかし医療チームが(無事に)引き出すのに成功したクモは、無害なユウレイグモではなかったのです。それは10セント硬貨くらいの大きさ(直径18mm)の有毒なドクイトグモで、疾病対策センター(CDC)によれば米国中西部や南部でよく見られるクモだとのこと。

「ドクイトグモは、たとえばクモが肌にくっついて抜け出せなくなるという不測の接触といった何らかの圧力が外部からかからない限り、人を咬むことはありません」と疾病対策センター(CDC)はコメントしています。

しかし咬まれてしまうと小さな白い水泡ができ、「ドクイトグモの毒は皮膚組織を破壊して深刻な病変(壊疽・えそ)を引き起こすことがあります。この壊疽に対処するには専門的な治療が必要です」

「看護師は、クモは死んでいたと言っていましたけど、私が怖がらないようにそう言ったのかもしれません」とトーレスさんはCNNに語りました。

靴の中に潜んでいる場合も……

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疾病対策センター(CDC)いわく、ドクイトグモは、乾燥していて、ひと気のない雨風から守られた場所などによく見られるとのこと。こうした場所の周囲には一般的に、丸太や石積みの構造物や、落ち葉などが溜まっています。気味の悪いこのクモが住宅に侵入した場合は、暗いクローゼットや屋根裏、あるいは靴の中などに潜んでいることが多いのです。

トーレスさんは、クモは寝ている間に耳に入り込んだと信じており、いまでは十分に気をつけていて、夜は耳栓をするようになったそう。

「昨晩はコットンボールを耳に入れて寝ました。洋服は着る前によくはたいているし、バッグも床には置きません」とFox4で語っていたトーレスさん。「ちょっとは用心深くなりましたね」

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Alisa Hrustic/The “Water” In this Woman’s Ear Turned Out to Be a Venomous Brown Recluse Spider /Maya A. Kishida(翻訳)

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