いわゆる「女」の嫌な部分や、「女」同士が生み出すイライラのメカニズムを知り、軽やかに生きる方法を、精神科医の水島広子先生の著書から、毎日ひとつずつご紹介します。
(すぐ感情的になる、裏表がある、群れたがる、張り合ってくる……こうした「女」の嫌な部分を、この連載ではカッコつきの「女」と書いています。これは女性そのものを意味するのではなく、一連の困った特徴のことを呼ぶと理解してください)
image via ShutterstockAさんのケース
幼稚園のママ友から、ほぼ毎日ランチやお茶のお誘いがくる。私が断ることで、子どもが仲間外れにされないかとか、情報が回ってこなくなるのではないかと思い、断れない。
ママ友は母親という役割に伴う「社会的な仕事」ですから、一定期間のことと割り切ってつき合ってしまうという考えもあるでしょう。ただ、その際には本当にそれだけの時間を投入する価値のある仕事なのかを検証してからの方がよいと思います。
それにしても毎日は、と思うのであれば、何回かに一回断る日を作っていけばよいでしょう。その際も相手の「女」をよく意識することが必要です。ポイントは「大切な存在だと伝えてあげる」「否定しない」。例えば「誘ってもらえて本当にうれしいけれども、今日は○○のためにどうしてもだめなの。次も誘ってね」という断り方であれば無難でしょう。
ちなみにこの「○○」についても配慮が必要です。習い事やパーティなど人生を充実させる方向のものにしないこと。「今日夫の母がくるから」とか「近所の当番で」など、義務的な色彩の濃い、つまらなさそうな理由にしておいたほうが安全です。次の回には「この前は本当に残念だったの」と、特にうれしそうにお礼を言ってあげると、相手も安心するでしょう。
1,430円
『女子の人間関係』
なぜ、あの“女”(ひと)はあなたの感情を乱すのか? 比べたがる“女”、敵・味方を作りたがる“女”、「自分は自分、他人は他人」ができない“女”、そして自分のなかの“女”……女性同士の人間関係の悩みや、いわゆる「女」の嫌な部分から解放されて生きていくためには、自分と相手の中にある「女」についてよく知ることが大切。対人関係療法を専門とする著者ならではの視点で、女子の人間関係をスムーズにする方法をレクチャーします。
水島広子(みずしま・ひろこ)先生
精神科医。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、現在、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)代表。2000年~2005年衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正をはじめ、数々の法案の修正実現に尽力。『「ドロドロした嫉妬」がスーッと消える本』など著書多数。
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