GWにパリを中心にフランスを旅する予定がある人も多いはず。ですが、5月1日は日本と同じように、フランスもメーデーで国民の祝日です。そこで今回は、GWにフランスを訪れる際のポイントをご紹介します!
基本的に5月1日は、お店も美術館もお休み!
特にフランスの地方を旅するのであれば、よほどの馬力がある店主でない限り、どこのお店もそろってお休みです。かくいう私も、以前はGWによくフランスを旅していたものですが、休日など調べずに気ままに向ったため、「せっかく休日を利用してフランスにまで来たのに、どうして美術館もお店もどこもかしこも閉まっているの?」と予定通りにいかないことが何年か続きました。
フランスのメーデーは大切な人にすずらんを贈る日
フランスでのメーデーは、アメリカの動きに習うように、労働者の環境改善を目指してフランス革命の100年後に設定された特別な日です。そして、何よりもこの日は街中にすずらんが溢れるという特徴があります。この日には、いちばん大切な人にすずらんを贈るという習慣があり、ひっそりとした街中で、何メートルか置きにボランティアの人たちがブースを出し、すずらんを売っている光景に出会えます。
5月1日、せっかくフランス国民の休日にこの地へ来たのであれば、お決まりの美術館や買物、レストランへ1日行けないことに落胆せず、フランス人に混ざってすずらんを買ってみたり、近くの公園へ敷物を持参してピクニックをしてみたり、あえて観光コースから外れたフランスでの過ごし方をしてみるのもいいかも知れません。公園では、親子連れや友人とピクニックを楽しむ老若男女のフランス人の姿が見られ、心和むものがあります。
パリは歩くだけで楽しい街
また、パリであれば、街をあてもなく散策してみるのもおすすめ。チュイルリー宮殿の噴水の周りでは椅子が並んで読書も楽しめ、コンコルド広場のモニュメント、美しく輝くアレクサンドル三世橋からアンバリッドまでのコースは美しいパリの象徴。パリの美しい20区からお気に入りの区を選んで発見を楽しむのも、買物や美術館の予定で疲れ果てるより、何倍もゆったりとしたパリを体験できそうです。また、ノートルダム寺院やサクレ・クール寺院内は入れるようですが、混雑が予想されそうです。
休日のパリに行けば、旅行者でもフランス人になった気分で過ごせそう! 美しい春のパリ、思いっきり楽しみましょう!
photo by Thinkstock/Getty Images
(下野真緒)