ボディチューニング®創設者内田あやさんに教えていただいた、本当のRESTとは? 神経からカラダの回復につなげるとは? などを年末バージョンにまとめてみました。
【前編 】神経から休ませる方法とは?
年の瀬迫る忙しいこの時期。寝ているから大丈夫と思う人も多いと思いますが、どれだけの人が神経からしっかりと休めているでしょうか?
内田さん :
ベッドに横になるということで、筋肉や内臓などの体は重力から解放されています。その意味では体は休まっています。
でも、脳は? 神経系は? 多くの方は、休息とは筋肉などの体を休めることとか気分転換することだと思い込んでいます。
究極的にはヒトの肉体は脳の支配下にあるわけだから。
そこ、忘れちゃいけないですよね。たっぷりと睡眠時間を取る、じっくりと温泉につかる、好きな映画を見る……。動いていないので肉体は休まりますが、脳の疲れが回復できているかは別問題です。
忙しい現代人には、AWAKE(覚醒)とSLEEP(睡眠)の2つのモードしかない、でも大切なのは、「REST」の時間であると、内田さんは力説します。
内田さん :
「REST」の時間はとても大切! 寝る前にその時間をとったら質の高い眠りを引き込むことができるし、日中でも自分の意思でその時間を作れたらいい。体も頭もリストアする時間を意識的に作る。でもこれが、難しいですよね。体の声もだけど、脳からの声って、もっともっと聞こえない。頭痛くらいしか(苦笑)。
しかしなぜ人間は休みたいときに休めなくなってしまったのでしょう? 「REST」の時間をどうもてばいいのでしょう?
その理由と対策方法はこちら
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【後編 】回復するための「感じる練習」。実践編
後編では、さらに「感じる練習」の実践編をご紹介しています。内田さんは、疲れることは別に悪いことでもなんでもない、問題な点は、疲れが回復しないこと、と語っています。
内田さん :
日本人は、休むことに“guilty〜罪の意識”を感じているのかも。これは環境や文化ですかね。これはもちろん人間脳の仕業です。疲れたら休む、これもセンスだと思うんです。このセンスを磨くべき。
そのセンスを磨くためには、どうしたらいいのでしょう?
内田さん :
それには、自分の体をまず知ることですよね。そのときその瞬間の状態を、そして体力の限界を。ここまでは大丈夫! だとか、これ以上はキケンとか。
いつでもどこでも誰にとっても、いいことなんて世の中にはない。なぜなら、それはみんな体の個性も状況も異なるから。だから、自分の体を知って自分に必要な体を手に入れればいい。世の中の風潮的に理想の体ばかり求める傾向があるけど、実はそれでは何も得られない。
大切なのは、理想の体よりも必要な体を手に入れることだと思うのです。
疲れたら休むセンスを磨くために、必要な体を手に入れることなんですね。その体を手に入れる方法はたったの2つ!
必要な体を手に入れる具体的な2つの方法とは?
ぜひ前編&後編を読んで、年末年始、ゆっくりと体と神経を休めてみてください。
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内田あや(うちだ・あや)さんas・i・am/apartment代表。ボディチューニング®創設者。『25ans』『Figaro Japon』で女性誌の編集を手がけているときにジャイロトニックに出会い、パーソナルトレーナーに転身。ヨガ、呼吸法、リストアティブヨガなどを学んだのち、独自のボディチューニングメソッドを考案。やみくもに鍛えるのではなく、心身をしなやかに保つ理論で女優やモデル、俳優、編集者、ファッション関係者にも多くのファンが。著書に『エグゼクティブ・ボディ・チューニング』(講談社刊)。Instagramはこちら。
http://bodytuning-assoc.com
文 / 内田あや、image via shutterstock