ごはんが残ってしまったとき、真っ先に思い浮かぶ使い道といえば?
そう、チャーハンです(この判断は間違っていません。炊き立てのごはんよりも、前の日のパサパサしたごはんのほうがチャーハンには適しているのですから)。
ですが、チャーハン以外にも、余ったごはんの使い道はたくさんあります。
常温でご飯を保管すると食中毒の原因になる
それではさっそく……と言いたいところですが、その前に、ひとつ注意点があります。ごはんを数時間以上も室温に置いておくべきではありません。
室温に数時間以上も放置したごはんを食べると、セレウス菌という病原体(お米の中によく紛れ込んでいます)のせいで、重度の食中毒が引き起こされてしまうおそれがあるからです。
加熱しても、セレウス菌の胞子が必ずしも全滅するわけではありません。室温で長時間放置されると、セレウス菌の胞子は発芽して、ひどい腹痛などの原因となりうる耐熱性毒素を出すことがあります。
ですから、もしごはんが残ってしまったら、なるべく早く冷蔵庫に入れるようにしましょう。チャーハンを作るつもりなんだけど、次の日まで待つのはイヤだし……。
そんなときは、ちょうどいいパサパサ加減になるまで、残りもののごはんに扇風機を当てて水分を飛ばしましょう。
天板の上にごはんを広げ、1時間ほど扇風機を当てて、水分を飛ばせばOKです。翌日まで待てる人は、これからご紹介する5つのレシピを試してみてください。どれもおいしいですよ。
1. ライスプディング
ごはんが余ってしまったときにうってつけの使い道のひとつは、ライスプディングです。以前にもご紹介しましたが、作り方をおさらいしておきましょう。
牛乳か代替ミルクなど、どちらでもかまわないので、用意します。用意したミルクと残りもののごはんを1:1の割合で混ぜ合わせます。
それを中火にかけ、よくかき混ぜながらコトコト煮ます。お好みで、甘味料と塩をひとつまみ加えます。シナモモンやナツメグ、クローブ、カルダモンなどのスパイスを加えてもいいでしょう。約20分で、おいしいプディングのできあがりです。ピスタチオやペカンなどのナッツを刻んでプディングのうえに散らすと、カリッとした食感がプラスされます。
2. ほかの残りものとミックスして、目玉焼きをトッピング
プディングやチャーハンが食べたいときもあれば、翌朝は残りもので手早く作れて、おなかがいっぱいになる朝ごはんが食べたいときもあります。
後者の場合は、余ったごはんを冷蔵庫にあるほかのものとミックスして、その上に目玉焼きをトッピングしましょう。
組み合わせは無限にあります。ごはんをしょうゆ、チリペーストとシンプルに混ぜ合わせるだけなのもありですし、にんじんや刻んだピーマンといった、冷蔵庫の野菜室で痛みかけている野菜を加えてもいいでしょう。
早く使い切る必要があってごはんとよくなじむものなら、この際、何でも入れてしまいましょう。
ごはんの味を引き立てたかったら、先にレンジで温めておくのをお忘れなく。
3. ワッフルにする
私が思うに、残りもののごはんが最高においしいのは、カリカリで、端の方が少しきつね色に焦げた状態のときです。そんな私の望みを叶えてくれるのが、ライスワッフルです。
完璧なライスワッフルを作るには、まず、残ったごはんを少しの油または脂身と混ぜます。割合の目安は、ごはんが1カップに対して、油が小さじ1杯です。
次に、ごはんをワッフルメーカーにのせて、ごはんの端っこがきつね色になるまで、中火~強火で5分間焼きます。
焼き上がったごはんをワッフルメーカーからそっと取り出したら(箸を使うと、うまくいくと思います)、お好みの具と混ぜ合わせます。
たまごとベーコンや、炒めた野菜など、何でもかまいません。ちなみに、米LifehackerのシニアフードエディターClaire Lowerは、残りもののガンボスープ(米南部のオクラ入りスープ)をかけて食べることを勧めています。
4. サーモンボウル
TikTokユーザーのEmily Marikoさんが作ったサーモンボウルの動画が人気を呼んでいます。この動画は多くの高評価と熱烈なファンを集めていますが、それもそのはず。残りもののサーモンとごはんが一気に片づく、おいしいランチだからです。
残り物の火の通ったサーモンをほぐして広げ、その上にごはんをのせます。
ごはんの真ん中に氷を1個埋め込み、クッキングシートをかぶせたら、電子レンジで1分間加熱(溶けた氷の蒸気が、ごはんをやわらかく、しっとりと仕上げてくれます)。
溶け残った氷を取り除き、しょうゆとマヨネーズ、スリラチャ(タイのチリソース)をかけましょう。
アボカドスライスとキムチ、海苔といっしょにお召し上がりください。
5. スープに入れる
がっつり系のスープが食べたいときは、残りもののごはんをぜひ加えてみてください。
「そんなこと知ってるよ」という人もいると思いますが、ポイントは、ごはんを投入するタイミングです。いちばん最後、つまりテーブルへ運ぶ数分前にスープに投入すれば、ごはんがドロドロになるのを防げます。
そうして作ったスープもまた残ってしまったら?
夜の間にごはんが水分を全部吸い上げ、翌朝にはスープがおかゆに変わっているのでご注意ください(これはこれで、なかなかいけますが)。
Rachel Fairbank - Lifehacker US[原文]
訳:ガリレオ
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