京都・綾部の築175年の日本家屋に住み、米と野菜を作り、薪でお風呂を沸かす昔ながらの生活を送る若杉友子さん、通称・若杉ばあちゃん。
日本の野菜を使った一汁一采が子宮を温める
約30年前にマクロビオティックと出会い「食養」を知ったばあちゃんは、76歳の今も料理教室や講演会など毎日元気に仕事をしています。ばあちゃんの元気の秘訣は、日本の在来種の野菜に野草、日本の伝統調味料だけを使った一汁一菜の食事。
ばあちゃんの元には「子どもが欲しいのにできない」という悩みを抱える女性が多く訪れます。そこで、独自の子宮を温める食事法を伝えると、相談に来た女性たちの体質がみるみる改善。そして今、ばあちゃんのような暮らしを実践しようと綾部へ移住してきた夫婦が出産ラッシュを迎えているのだそう。
子づくりのためには、欧米食で冷え切った子宮を昔の女性のような体温の高い陽性にすることが重要です。そこで陽性の健康な血をつくるための「ばあちゃん流 子宮を温める食事法」をご紹介します。
子宮を温める食事法
(1)一汁一菜の食事にする
江戸時代の人々の食事は「一汁三菜」ではなく、「一汁一菜」が主流でした。旬の野菜を具にした味噌汁、煮物・和え物などの季節の野菜料理1品。それにごはんと漬物を添えるだけ。低カロリー、低タンパク、低脂肪の食事は体に余計なものが溜まらず、さらさらとした血液が流れる。子宮の腫瘍などもできにくい体質に。
(2)減塩をしない
減塩が必要なのは肉を食べる人だけ。梅干に食中毒を防ぐ効果があるように、塩分は免疫力を上げるためにとても大事。一汁一菜で毎日味噌汁を飲み、元気がないときは塩分を多めに。
(3)ナス科の野菜と果物を避ける
じゃがいも、なす、ピーマン、トマト、パプリカなどのナス科の野菜、果物全般は強い陰性。「秋ナスは嫁に食わすな」とは体を冷やして流産を避けるための言い伝え。糖度の高い亜熱帯産の果物も同様に、貧血、冷え性、低体温の人は取りすぎに注意。
(4)動物性タンパク質、乳製品を避ける
おりものが出るのは動物性タンパク質や乳製品で子宮が汚れているから。動物性食品は消化しきれずに身体に蓄積されてしまう。
(5)白砂糖を避ける
白砂糖は体を冷やす。甘いものを食べたいときは黒砂糖、てんさい糖などのミネラルが入ったものを。 ※三温糖は白砂糖を精製したあとの糖蜜を加熱したものなので注意!
減塩NG、ナス科NGを知っているだけでも選ぶメニューが変わってきそう! 赤ちゃんがやってくる温かい子宮づくりのために、ばあちゃんの教えを実践してみます。
[子宮を温める健康法]
著者:若杉友子
価格:1,470円(税込)
出版社:WAVE出版
※本記事は病気の処方ではありません。健康に問題がある場合は必ず医師と相談をしてください。
photo by Thinkstock/Getty Images
(松浦松子)