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仏のパワースポットといえばココ! 「奇跡の泉」が湧くカトリックの聖地のクリスマスとは?
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仏のパワースポットといえばココ! 「奇跡の泉」が湧くカトリックの聖地のクリスマスとは?

2012-12-24 22:00
    フランスで気の巡りの良いパワースポットのひとつに「奇跡の泉」がでる街「ルルド」があります。

    フランス南西部に位置するここでは、その昔、ある少女の前に聖母マリアが現れ、言われた通りの場所に聖堂を建てて泉を掘ってみると、その水を飲んだ人びとの不治の病が癒されたと伝えられています。
    やがてカトリックの巡礼者達はその泉の恩恵を求め、今では世界中から重たい病気の人びとや、その人の回復を願う旅行者の足が途絶えなくなりました。

    こうして、ルルドはフランスでも有数の観光都市と言われるようになり、一度足を踏み入れると、そのホテルの多さにはびっくりするほど。ルルドの教会へ行く途中には、聖母マリアにちなんだアクセサリーや雑貨を売るお土産屋さんが続いており、奇跡の泉を入れられる聖母マリアを象ったキッチュな容器も売られています。



    ルルドの聖堂横にある洞窟前には川が流れており、そこは気持ちのよい場所。ただ、川と洞窟の間には、本当に助けを求めに来る重い病気の人や身体の不自由な人達の乗る車椅子、そして彼らを助ける聖女の格好をしたボランティアの人達が、神父さんとお祈りの言葉を捧げる場所です。なので、記念写真をそこで撮るのは、あまり良い行為ではないように感じる場所でもあります。

    ルルド大聖堂でのクリスマス・イブは、フランスのほとんどの教会がそうであるように、神父さんによるカトリック信者のためのミサが行われ、25日のクリスマスには、ロザリオ、ミサが再び行われるなど、宗教的なお祝い事だけが行われます。

    カトリック家庭では、ミサから帰ると、子供たちがツリーの下に置かれたプレゼントを開け、七面鳥やビュッシュ・ドゥ・ノエルと言われる食事を長い時間をかけてとる、という流れのよう。

    また、年末、年始にかけても同様に儀式が行われるので、お寺や神社へお参りする日本人の習慣と似ていますね。

    photo by Thinkstock/Getty Images

    text by下野真緒(Mao FRANKIEWICZ SHIMONO)
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    南仏在住ジャーナリスト/エディター。東京都出身。慶応義塾大学法学部政治学科卒。女性ファッション誌編集部を経てフリーランスエディターに。パリ・南仏へ留学後、フランス南西部に移住。パリ発webmagazine・chocolatmagにて連載コラム「南仏新婚journal」、ELLE maman blog「南仏ママンのpetit palette」、GLAMサイトで「南フランスのいい予感。」ほか「シティリビング」にて海外通信コラムなど執筆中。フランス人のライフスタイルほか、社会問題、時事ネタにも関心深い。

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