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ロンドンのビクトリア駅からバッキンガム宮殿に向かう途中のビルの壁が、一面植物で覆われ道ゆく人々の目をくぎ付けにしています!
これはヴィクトリアにあるザ・パレスホテルの壁。「リビング・ウォール」と呼ばれるこの壁は、高さ21m、面積350㎡と、まずはその大きさに圧倒されます。しかも植えられている植物はすべて本物で、16トンの土と1万以上の植物が使われているとのこと。
じつはこちら、ロンドン市内で問題となっている、大雨による浸水や空気汚染を防ぎ、生態系を守る目的で作られた環境にやさしい壁。大雨時は、屋上に設けられたタンクに水を貯め、効率的に植物に流すシステムで、大雨が降っても道路の浸水を防ぐ仕組みになっているのです。壁のできる様子はこちらの動画で見ることができます。
London's largest living wall from VictoriaBID on Vimeo.
植えられている植物は王立園芸協会が厳選し、シダやストロベリー、ゼラニウムなど、一年中花が楽しめるように考えられています。そして近年問題となっている蜂の減少や、鳥や蝶の生態系の環境作りも考慮され、約20種類の植物が植えられているという徹底ぶりです。
環境に良いだけでなく、街中に突如として現れる植物の壁は、人々の心も癒してくれる効果もあり、良い事尽くめ。今後は、専門の業者がメンテンテナンスを行っていく予定で、大都市ならではの新しい試みがどれだけ環境へ良い影響をもたらせるのか、楽しみです。
[DEZEEN]
(石井真代)
RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2013/08/032422living_wall.html