ニューヨークは10月に入り、すっかり秋らしくなりました。街路樹は赤や黄色に色付き、路上にはドングリがコロコロと転がっています。そして街中、どこを向いても鮮やかなオレンジ色のカボチャでいっぱいです。10月31日のハロウィンに向けて、飾り付けで盛り上がる様子を見るのは今回が初めてなので、子供の頃に観た『ET』などのアメリカ映画の世界に入り込んだようで面白いです。
せっかくの機会なので、先日、家族でNYのクイーンズにある『Country Farm Museum』まで、パンプキン狩りに行ってきました。
クイーンズ・カントリー・ファーム・ミュージアムはNYCで一番大きい農場で、歴史的な建物や温室などがあり農具などの展示がされている他、りんごなどの果物狩りや穫れたての野菜の販売、様々な農業や動物の飼育などに関するワークシップも開かれています。
私達が訪れたのは10月の頭だったので、ハロウィンのイベントはこれから本格的に始まるにも関わらず、すでに沢山の人が訪れていて結構な盛り上がりでした。
それにしても、日本ではなかなか観る事のないオバケカボチャが広い畑にゴロゴロと転がっている風景は、まさにアメリカ的で圧倒されます。
さて、どれにしようかと選び出すと、これがまた悩みます。これは良い型かな? と転がしてみると反対側に傷が付いていたり、これは完璧だ、と思うと大きすぎて持ち帰るのには重すぎたり。でも「おーい! これはどう~? 」と大声で呼ぶ人の皆嬉しそうなこと。
ジャック・オー・ランタン用のカボチャを選んだら、畑から収穫したばかりのリンゴのジュースを飲んだり、新鮮なコーンを食べたりして一服。そして『Hay Ride』と呼ばれるトラックで園内のツアーに参加したり、温室で植物を買ったり、散歩などして楽しみます。
娘が一番喜んでいたのは、紙袋に入った干し草を買って羊にエサをあげたり、ポニーと遊んだり、動物と触れ合うことの出来るコーナーでした。いつもは絵本などでしか知らない動物達と触れ合うことで、生き物と交流する嬉しさや大切さを実感し、満喫したようです。
暫くは家の暖炉の前にこのカボチャを飾り、そして月末にくり抜いてランタンを作る予定です。出来上がったら、ハロウィン用のコスチュームに着替えて『Trick or Treat』に出掛ける予定の娘。私は多分お菓子をあげる大人のほうなので変装はしなそうですが......、次回はNYのハロウィンの様子をお伝えしたいと思っています。
(カヒミ・カリィ)