こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
これまで3000人以上の恋愛・結婚にまつわる相談を解決してきました。その中で、よく寄せられる悩みを例にあげ、「がんばっているのに、なぜか普通の幸せが手に入らないの......」と悩む女性たちに向け、その対処法を紹介していきたいと思います。
今回は「なぜかいつも男性から大切にされない。自分が犠牲になる恋愛をしてしまう」という悩みについての対処法です。
男性から大切にされる女性がいる一方で、大切にされない女性がいるのは、どんな違いがあるのでしょうか? こうした悩みを持っている方は、自分が犠牲になってしまう状態から、なかなか抜けられず、何度も辛い恋愛を繰り返しやすく、男性との付き合い方が最初から間違っていることがほとんどなんですね。
こうした女性たちに共通して足りていないのが、「自尊心に基づく恋愛ルール」です。
自尊心に基づく恋愛ルールとは?本来、あなたは「あなた」という国の王様のようなものです。だからこそ、自分が
・どんな国民が嫌で、出て行って欲しいのか(どういうことをされたら嫌なのか)
・どんな国民にいて欲しいのか(どんな人と関わりたいのか)
・あなたの国では、どんなことを守らなければならないのか(どんな関わり方をして欲しいのか)
これらのルールを、法律を決めるかのように定める権利を持っています。
けれども、「愛されたい」とか「相手に良く思われたい」と思っていると、相手の機嫌や都合ばかりを気にするようになり、男性に「私はあなたの都合の良い奴隷です」という印象を与えてしまいます。
そして、最終的には「自分で自分の生き方を尊重する」「自分で自分のルールを決める」ということを放棄してしまうのです。
幸せな恋愛をしている女性のルール具体的に例を挙げてみましょう。Aさんと関わる男性は、Aさんにわがままを言ったり、ストレスをぶつけて感情的になったり、機嫌によって呼び出したり、すぐに何かあると怒鳴ったりということを繰り返していました。
ある日、Aさんは、幸せな恋愛をしているBさんに話を聞いたところ、Bさんは
・夜0時以降は王様に話しかけてはいけない(夜0時以降の電話はとらない)
・王様は忙しいので、愚痴は1時間しか聞けない(愚痴や相手の不満は1時間しか聞かない)
・王様に乱暴な口を利いたら、それ以上は関わらない(自分に対して乱暴な態度をしたら、それ以降関わらない)
・王様は王様の仕事だけをする(必要以上に相手の責任を引き受けない)
・王様もプライベートを持っていい(自分の仕事ややりたいことをする時間を持つ)
・横暴な国民は追い出す(無礼な男性は最初から関わらない)
などのルールを定めて、それを相手にあらかじめ伝え、守ってもらっていたのです。
このように、自分のルールを決めて、それ以外のことをしたら相手の男性に「守ってくれなければこれ以上は付き合えない」と伝えることによって、自分のテリトリーを守れるようになります。
反対に、こうしてきっぱりと相手にルールを伝えられなければ、「相手にとってなんでもやってあげる、自分のない、いつでも都合の良い女」というように、甘く見られてしまうのです。
このように、大切にされる女性は、最初から自分のことを大切に扱っています。相手に合わせて喜んでもらえるのは最初のうちだけ。あなたが犠牲になってしまったり、苦しまなくていいルールを決めておくことで、関わる人から粗末に扱われる隙をなくしてあげてくださいね。
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(斎藤芳乃)